Veritas NetBackup™ for PostgreSQL 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup (9.0)
  1. NetBackup for PostgreSQL の概要
    1.  
      NetBackup for PostgreSQL エージェント について
    2.  
      NetBackup for PostgreSQL エージェント がサポートする機能
    3.  
      NetBackup for PostgreSQL エージェント パッケージ
    4.  
      NetBackup for PostgreSQL エージェント のライセンスについて
  2. NetBackup for PostgreSQL エージェントのインストール
    1.  
      NetBackup for PostgreSQL エージェント のインストールの計画
    2.  
      オペレーティングシステムとプラットフォームの確認
    3.  
      NetBackup for PostgreSQL エージェント のインストールの前提条件
    4.  
      NetBackup for PostgreSQL エージェント のインストール後の要件
    5.  
      NetBackup for PostgreSQL エージェント パッケージの説明
    6.  
      NetBackup for PostgreSQL エージェント のインストール
    7.  
      パスワードの認証
    8.  
      NetBackup for PostgreSQL エージェント のアンインストール
  3. NetBackup for PostgreSQL の構成
    1.  
      nbpgsql.conf 構成ファイル
    2.  
      DataStore ポリシーを使用した PostgreSQL バックアップの構成
  4. NetBackup for PostgreSQL のバックアップおよびリストア
    1. PostgreSQL のバックアップについて
      1.  
        postgresql.conf 構成ファイル
    2.  
      PostgreSQL バックアップの実行
    3.  
      PostgreSQL バックアップの検証
    4.  
      PostgreSQL バックアップの問い合わせ
    5.  
      NetBackup カタログファイルからのバックアップ情報の削除
    6.  
      PostgreSQL のリストアについて
    7.  
      PostgreSQL リストアの実行
    8.  
      リダイレクトリストア
    9.  
      リストアのリカバリ
    10.  
      ディザスタリカバリ
  5. PostgreSQL のトラブルシューティング
    1.  
      NetBackup for PostgreSQL エージェント 使用時のエラーのトラブルシューティング
  6. 付録 A. NetBackup for PostgreSQL のコマンドおよび規則
    1.  
      NetBackup for PostgreSQL エージェント コマンドについて
    2.  
      NetBackup for PostgreSQL エージェント コマンドの表記規則
  7. 付録 B. NetBackup for PostgreSQL のコマンド
    1.  
      nbpgsql -o backup
    2.  
      nbpgsql -o restore
    3.  
      nbpgsql -o query
    4.  
      nbpgsql -o delete
  8.  
    索引

nbpgsql.conf 構成ファイル

NetBackup for PostgreSQL 構成ファイル (nbpgsql.conf) には、各操作について指定する必要があるパラメータが含まれています。事前定義済みの設定が含まれ、クライアント上に配置されます。nbpgsql.conf ファイルでパラメータを構成しない場合は、デフォルトのパラメータ値が優先されます。パラメータは、nbpgsql.conf ファイル内で構成するか、コマンドラインで設定できます。優先されるのはコマンドラインのパラメータです。nbpgsql.conf ファイルを使用すると、操作を実行するたびにパラメータを指定する必要がなくなります。

nbpgsql.conf ファイルは次の場所にあります。

  • (Windows)

    install_path\NBPostgreSQLAgent_8.2_AMD64\nbpgsql.conf

  • (Linux RHEL) install_path/NBPostgreSQLAgent_8.2_linuxR_x86/nbpgsql.conf

  • (Linux SUSE) install_path/NBPostgreSQLAgent_8.2_linuxS_x86/nbpgsql.conf

nbpgsql 構成ファイルの作成

NetBackup 8.2 以降、RHEL または SUSE でのエージェントのインストール時に、デフォルトでは nbpgsql.conf ファイルが作成されません。RPM インストーラは、インストール先ディレクトリ /usr/NBPostgreSQLAgent/ に既存の任意のファイルを単に上書きするため、既存の構成ファイルは上書きされません。

nbpgsql.conf ファイルが存在しない場合、オプションを指定せずにバックアップユーティリティコマンドを実行してファイルを作成できます。たとえば、./nbpgsql コマンドを実行します。このコマンドは、デフォルトの nbpgsql.conf ファイルを作成します。

表: nbpgsql.conf のパラメータ に nbpgsql.conf ファイルのパラメータを示します。

表: nbpgsql.conf のパラメータ

パラメータ (Parameters)

説明

次に対する必須パラメータ

デフォルト値

DB_PORT

バックアップまたはリストアを実行する必要のある PostgreSQL データベースサーバーのポート番号を構成します。ポート番号は PostgreSQL サービスの状態を検証します。

バックアップ

ポート番号を指定しない場合、デフォルトは 5432 です。

DB_USER

PostgreSQL データベースのユーザー名を構成します。

バックアップ

ユーザー名を指定しない場合、デフォルトは postgres です。

PGSQL_LIB_INSTALL_PATH

(Linux) libpq.so バイナリパスを構成します。

バックアップ

デフォルト値は存在しません。

MASTER_SERVER_NAME

バックアップとリストアのための NetBackup マスターサーバーを指定します。

バックアップおよびリストア

デフォルト値は存在しません。

POLICY_NAME

DataStore のポリシー名を指定します。

バックアップ

デフォルト値は存在しません。

SCHEDULE_NAME

DataStore ポリシーを作成するときに設定したバックアップスケジュールを特定します。

バックアップ

ポリシー名を指定しない場合、デフォルトは[アプリケーションバックアップ (Application Backup)]です。

CLIENT_NAME

NetBackup for PostgreSQL エージェント を持つ NetBackup クライアントを定義します。

リダイレクトリストアと問い合わせ

クライアント名を指定しない場合、デフォルトは現在のホストです。

SNAPSHOT_SIZE

(Linux) LVM スナップショットのスナップショットサイズを指定します。スナップショットのサイズは、キロバイト (KB)、メガバイト (MB)、またはギガバイト (GB) で指定します。

LVM バックアップ

スナップショットのサイズを指定しない場合、デフォルトは MB です。

DB_BACKUP_ID

DB_BACKUP_ID は、バックアップイメージの名前を表します。このパラメータは、特定のバックアップをリストアまたは削除する際のバックアップファイルを構成します。

バックアップイメージ名を使用したバックアップのリストア。

デフォルト値は存在しません。

PGSQL_TARGET_DIRECTORY

バックアップのリストア先ディレクトリを指定します。

リストア

デフォルト値は存在しません。

NBPGSQL_LOG_LEVEL

NBPGSQL_LOG_LEVEL パラメータを使用すると、nbpgsql ログのログレベルを設定できます。特定のログレベルでは、そのレベル以下のすべての詳細が記録されます。

nbpgsql のデバッグログには、次の詳細レベルが含まれます。

  • 1 - ERROR: 修正の必要がある状態 (構成エラーなど)。

  • 2 - WARN: エラーではないが、特別な処理を必要とする可能性がある状態。

  • 3 - INFO: 情報メッセージ

  • 4 - DEBUG: トラブルシューティングに使用されるデバッグのメッセージ。

ログレベルは、エラーをトラブルシューティングする際に、アクセスする情報の量を制御するのに役立ちます。

ログレベルを指定しない場合、デフォルトはレベル 1 です。

NBPGSQL_LOG_SIZE

nbpgsql のログサイズを MB 単位で構成します。最大サイズは 10 MB です。ログサイズが NBPGSQL_LOG_SIZE に達すると、タイムスタンプ付きの新しいログが作成されます。

値は、ログに書き込むイベントに応じて指定できます。

ログサイズを指定しない場合、デフォルトは 10 MB です。

BACKUP_TYPE

利用可能なオプション:

  • auto: デフォルトオプション。自動検出バックアップを実行します。

  • lvm: エージェントは LVM スナップショットを強制的に実行します。

  • nonlvm: エージェントは、LVM スナップショットが無効になっている Postgres に対して pg_start_backuppg_stop_backup を使用して、非 LVM の方法によるバックアップを強制的に実行します。

バックアップ操作

auto