Enterprise Vault™ アップグレードの手順
- 本書について
- 開始する前の確認事項
- アップグレードする場合の注意事項
- Enterprise Vault サーバーへの Outlook のインストール
- アイテムに保持期間を適用する場合の一貫性の向上
- Enterprise Vault 11.0 または 11.0.1 からアップグレードする場合の追加の注意事項
- システムのアップグレード手順
- Enterprise Vault サーバーの準備
- 単一サーバー: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- 複数サーバー: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- Veritas Cluster Server: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- Windows Server フェールオーバークラスタリング: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- スタンドアロン管理コンソールのアップグレード
- Enterprise Vault Reporting のアップグレード
- MOM と SCOM のアップグレード
- Exchange Server フォームのアップグレード
- Domino メールボックスアーカイブのアップグレード
- FSA エージェントのアップグレード
- Enterprise Vault Office Mail App のアップグレード
- OWA Extensions のアップグレード
- SharePoint Server コンポーネントのアップグレード
- SMTP アーカイブのアップグレード
- Enterprise Vault Search を使うように Enterprise Vault サイトをアップグレード
- Enterprise Vault による検索用のプロビジョニンググループの設定
- Enterprise Vault Search に対するユーザーのブラウザの構成
- Enterprise Vault 検索モバイル版の設定
- Enterprise Vault API アプリケーションのアップグレード
Enterprise Vault サーバーソフトウェアのインストール
このセクションでは、Enterprise Vault タスクを実行するサーバーが Windows Server フェールオーバークラスタの一部である場合に Enterprise Vault サーバーソフトウェアをインストールする方法について説明します。
Enterprise Vault では高可用性アップグレードがサポートされていないことに留意してください。Enterprise Vault サービスを起動する前、または設定ウィザードを実行する前に、クラスタ内のすべてのノードにサーバーソフトウェアをインストールする必要があります。
Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレードを準備する方法
- ボルトサービスアカウントとしてアクティブノードにログオンします。
- フェールオーバークラスタマネージャまたはコマンドラインユーティリティ cluster を使って管理サービスリソースをオフラインにします。 これによって、すべての Enterprise Vault サービスがオフラインになります。
次の重要な点に注意してください。
EnterpriseVaultServerInstance はオフラインにしないでください。
Enterprise Vault サイトのすべての Enterprise Vault サービスを停止する必要があります。たとえば、Enterprise Vault Domino Gateway などのクラスタ化されていないサーバーのサービスを停止します。
Enterprise Vault Domino Gateway にインストールする場合は、Enterprise Vault Domino Gateway の Domino サーバーが停止していることと、ローカルで
EVInstall.nsf
がアクセスされていないことを確認します。Enterprise Vault Directory を共有するサイトが複数存在する場合は、他のサイトのすべての Enterprise Vault サービスも停止する必要があります。
Enterprise Vault ファイルをロックする可能性があるその他のローカルまたはリモートのサービスまたはアプリケーションを停止します。フェールオーバークラスタマネージャを使って、クラスタ化されたサービスを停止します。次に例を示します。
Enterprise Vault 管理コンソール
Enterprise Vault Accelerator Manager Service
- サーバーで実行されているアプリケーションを、コントロールパネル、コンピュータの管理、Windows サービス、Windows イベントビューアを含めすべて終了します。
ウィザードを使って Enterprise Vault をインストールする方法
- Enterprise Vault メディアをロードします。
- Windows の自動再生がサーバーで有効になっている場合、Windows によって自動再生のダイアログボックスが表示されます。 [Setup.exe の実行]をクリックします。
自動再生が有効になっていない場合、Windows エクスプローラでインストールメディアのルートフォルダを開き、
Setup.exe
ファイルをダブルクリックします。 - [Veritas Enterprise Vault Install Launcher]ウィンドウの左ペインにあるリストで、[Enterprise Vault]をクリックします。
- [サーバーのインストール]をクリックします。
- 右ペインで、[既存のサーバーのアップグレード]をクリックします。
- [インストール]をクリックします。Enterprise Vault インストールウィザードが開始します。
- インストールウィザードの手順に従って Enterprise Vault コンポーネントをアップグレードします。
- インストールウィザードでサーバーの再起動を求めるメッセージが表示されたら、再起動してから、インストーラがアップグレードを完了できるようにボルトサービスアカウントとして再度ログオンします。
- クラスタフェールオーバーノードなど、Enterprise Vault 環境の他のサーバーに Enterprise Vault ソフトウェアをインストールします。
次の手順では、Enterprise Vault のインストールをアップグレードする方法について説明します。 コンポーネントを追加または削除する場合は、『Veritas Enterprise Vault™ インストール/設定』の「Enterprise Vault のインストール」の章に記載されているコマンドラインオプションの詳しい説明を参照してください。
注意:
サイレントインストール時にシステムの再起動が必要な場合は、サーバーが自動的に再起動します。 サーバーが再起動したら、インストーラがアップグレードを完了できるようにボルトサービスアカウントで再度ログオンします。
コマンドラインを使って Enterprise Vault をインストールする方法
- ボルトサービスアカウントとしてアクティブノードにログオンします。
- Enterprise Vault メディアをロードします。
- Windows の自動再生がサーバーで有効になっている場合、Windows によって自動再生のダイアログボックスが表示されます。 自動再生のダイアログボックスを閉じます。
- コマンドプロンプトウィンドウを開いて、Enterprise Vault メディアの次のフォルダに移動します。
\Veritas Enterprise Vault\Server\x64
- 次のように setup (x64).exe を実行します。
"setup (x64).exe" /s
- サーバーが再起動したら、インストーラがアップグレードを完了できるようにボルトサービスアカウントで再度ログオンします。
- インストールの完了時に、インストーラによって Enterprise Vault サービスが再度有効になります。このときに Enterprise Vault サービスはどれも起動しないでください。
- クラスタフェールオーバーノードなど、Enterprise Vault 環境の他のサーバーに Enterprise Vault ソフトウェアをインストールします。