新しいクラウド重複排除ストレージの作成方法

Article: 100052912
Last Published: 2024-06-04
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Product(s): Backup Exec

問題

新しいクラウド重複排除ストレージの作成方法

 

解決策

注: クラウド重複排除ストレージを構成するには、シンプルライセンスが必要です。旧型ライセンスの場合はゴールドエディションまたはシルバーエディション、または重複排除オプションのライセンスが必要です。

1) 作成後のクラウド重複排除ストレージの名前は変更できません。クラウド重複排除ストレージの名前のうちダブルバイト文字を除いた名前がバケット内のフォルダー名として使用されます。クラウド重複排除ストレージの名前をダブルバイト文字だけにすることはできません。

既存のクラウド重複排除ストレージをインポートする場合は、バケットに存在するフォルダーと同じ名前をクラウド重複排除ストレージの名前として設定してください。

クラウド重複排除ストレージのインポートの詳細については、次の技術情報を参照します。
https://www.veritas.com/support/en_US/article.100050611

2) クラウド重複排除ストレージで暗号化が有効な場合は、暗号化キータイプは AES - 256 bit PBKDF2 である必要があります。クラウド重複排除ストレージに使用する暗号化キーは、常にバックアップを取る必要があります。

詳しくは、以下の技術情報を参照します。
https://www.veritas.com/support/en_US/article.100050759

3) 一度暗号化を有効にすると無効にすることはできませんが、暗号化キーはデバイスのプロパティから変更することができます。クラウド重複排除ストレージの作成時に暗号化キーが有効になっていない場合は、デバイスのプロパティから有効にすることができます。

4) クラウド重複排除ストレージを作成する際には、キャッシュサイズを確認してください。詳しくは、以下の技術情報を参照します。
https://www.veritas.com/support/en_US/article.100050614

デバイス上に複数のクラウド重複排除ストレージがあり、キャッシュフォルダーサイズが一杯の場合にキャッシュフォルダーをクリアする手順はトラブルシューティングセクションに記載されています。

5) Alibaba Cloud プロバイダーは、クラウド重複排除ストレージの作成に対応していません。Deep Archive と Glacier ストレージ階層もサポートされていません。

6) システム上のすべてのクラウド重複排除ストレージは、一つの共用タイプの暗号化キーを使用します。最初のクラウド重複排除ストレージを作成するときに指定された暗号化キーが使用されます。

 

クラウド重複排除ストレージの作成時に発生するエラーのトラブルシューティング

エラー1) クラウド重複排除ストレージデバイスの操作に失敗しました。

このエラーを解決するには、次のの手順を実行します。

1. クラウド重複排除ストレージを削除した後に、手動でフォルダーデータをクリーンアップする必要があります。これを行わないと、その後のクラウド重複排除ストレージの作成に失敗します。詳しくは、以下の技術情報を参照します。
https://www.veritas.com/support/en_US/article.100053446

 

エラー2) クラウド重複排除ストレージの作成に失敗しました。同じ名前のストレージは、選択したバケットにすでに存在します。

このエラーを解決するには、以下の手順を実行します。

1. クラウド重複排除ストレージを作成するために選択したバケットの先頭フォルダーに、同じ名前のフォルダが存在しているかどうか確認します。新しいクラウド重複排除ストレージを作成するために、異なる名前が使用されていることを確認します。

注: クラウド重複排除ストレージの名前のうちダブルバイト文字を除いた名前がバケット内のフォルダー名として使用されます。クラウド重複排除ストレージの名前のうち、ASCII 文字部分が一致するフォルダーが存在しているかどうかを確認します。

既存のクラウド重複排除ストレージのデータをインポートするには、別の手順が必要です。詳しくは、以下の技術情報を参照します。
https://www.veritas.com/support/en_US/article.100050611

2. キャッシュフォルダー名「ds_<数字>」が存在する場合は、そのフォルダーを削除し、クラウド重複排除ストレージの作成を再試行します。

このエラーを解決するには、次の手順を実行します。

1) ディスクストレージのロックダウンの設定を無効にします。

[構成と設定]->[Backup Exec の設定]->[ネットワークとセキュリティ]->[ディスクストレージのロックダウン設定] からディスクストレージのロックダウン設定を無効にします。

注: ディスクストレージのロックダウン設定の無効化は、トラブルシューティングのために一時的に行うものであり、セキュリティ上の脅威によるデータ損失を避けるため、永続的に無効なままにしないでください。

2) コマンドプロンプトで、次ののコマンドを実行します。

<Backup Exec インストールパス>\pddecfg -a listcloudlsu

クラウド重複排除ストレージデバイスのリストが、キャッシュパス [<BackupexecDeduplicationFolder>\data\ds_<数字>] と共に表示されます。すべてのキャッシュパスをメモしておきます。

次の画像は、キャッシュパスを見つける方法を示しています。

 

3) <BackupexecDeduplicationFolder>\data に移動し、上記のキャッシュパスのリストに存在しない ds_<数字> キャッシュフォルダを削除します。

4) ディスクストレージのロックダウン設定を有効にします。

[構成と設定]->[Backup Exec の設定]->[ネットワークとセキュリティ]->[ディスクストレージのロックダウン設定] からディスクストレージのロックダウン設定を有効にします。

 

エラー3) バケットまたはバケット内のフォルダーがクラウドストレージから削除され、クラウド重複排除ストレージが検出状態にある場合

このエラーを解決するには、次の手順を実行します。

1. クラウド重複排除ストレージのを削除する場合は、最初に Backup Exec コンソールから クラウド重複排除ストレージを削除し、spoold -removepartion を実行し、キャッシュフォルダをクリアします。バケット/フォルダーが削除された場合は、デバイスは検出状態になります。

クラウド重複排除ストレージの削除について、詳しくは以下の技術情報を参照します。
https://www.veritas.com/support/en_US/article.100053446

2. 上記の手順に従わず、バケット/フォルダーを直接削除してしまった場合。

削除後に、重複排除を含む Backup Exec 関連サービスを再起動した場合、デバイスが検出状態になることがありますので、次の手順でこの問題を解決しします。

1) コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。

<Backup Exec インストールパス>\pddecfg -a listcloudlsu

クラウド重複排除ストレージの一覧が表示されます。削除したバケット/フォルダーの ストレージID とキャッシュパスをメモしておきます。

次の画像は、ストレージID とキャッシュパスを調べる方法を示しています。

2) ディスクストレージのロックダウンの設定を無効にします。

[構成と設定]->[Backup Exec の設定]->[ネットワークとセキュリティ]->[ディスクストレージのロックダウン設定] からディスクストレージのロックダウン設定を無効にします。

注: ディスクストレージのロックダウン設定の無効化は、トラブルシューティングのために一時的に行うものであり、セキュリティ上の脅威によるデータ損失を避けるため、永続的に無効なままにしないでください。

3) サービスマネージャから重複排除サービスを含む Backup Exec 関連サービスを停止します。

[構成と設定]->[Backup Exec サービス]->[重複排除サービスの開始または停止を有効にする」にチェックを入れ、[すべてのサービスを停止] をクリックします。

4) 次のコマンドで spoold のストレージコンテナまたはバケット構成を削除します。

<Backup Execのインストール先>\spoold --removepartition <ストレージID>

5) 次のコマンドでキャッシュフォルダを削除します。

rmdir /S <キャッシュパス>

キャッシュフォルダの削除は、エクスプローラからも削除可能です。

6) サービスマネージャから重複排除サービスを含む Backup Exec 関連サービスを起動します。

[構成と設定]->[Backup Exec サービス]->[重複排除サービスの開始または停止を有効にする」にチェックを入れ、[すべてのサービスを開始] をクリックします。

7) Backup Exec 管理コンソール -> ストレージタブからクラウド重複排除ストレージを右クリックし、[無効] をクリックします。

8) クラウド重複排除ストレージを右クリックし、[削除] をクリックします。

9) ディスクストレージのロックダウン設定を有効にします。

[構成と設定]->[Backup Exec の設定]->[ネットワークとセキュリティ]->[ディスクストレージのロックダウン設定] からディスクストレージのロックダウン設定を有効にします。

 

エラー4) キャッシュフォルダのサイズがいっぱいで、キャッシュフォルダをクリアするには、次の手順を実行します。

1. コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。

<Backup Exec インストールパス>\pddecfg -a listcloudlsu

クラウド重複排除ストレージの一覧が表示されます。キャッシュパスをメモします。

以下の画像は、キャッシュパスを調べる方法を示しています。

2. ディスクストレージのロックダウンの設定を無効にします。

[構成と設定]->[Backup Exec の設定]->[ネットワークとセキュリティ]->[ディスクストレージのロックダウン設定] からディスクストレージのロックダウン設定を無効にします。

注: ディスクストレージのロックダウン設定の無効化は、トラブルシューティングのために一時的に行うものであり、セキュリティ上の脅威によるデータ損失を避けるため、永続的に無効なままにしないでください。

3. サービスマネージャから重複排除サービスを含む Backup Exec 関連サービスを停止します。

[構成と設定]->[Backup Exec サービス]->[重複排除サービスの開始または停止を有効にする」にチェックを入れ、[すべてのサービスを停止] をクリックします。

4. 次のコマンドでキャッシュフォルダを削除します。

rmdir /S <キャッシュパス>

キャッシュフォルダの削除は、エクスプローラからも削除可能です。

5. サービスマネージャから重複排除サービスを含む Backup Exec 関連サービスを開始します。

[構成と設定]->[Backup Exec サービス]->[重複排除サービスの開始または停止を有効にする」にチェックを入れ、[すべてのサービスを開始] をクリックします。

6. ディスクストレージのロックダウンの設定を有効にします。

[構成と設定]->[Backup Exec の設定]->[ネットワークとセキュリティ]->[ディスクストレージのロックダウン設定] からディスクストレージのロックダウン設定を有効にします。

 

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