ネットワーク資格情報が変更された後に、Veritas System Recovery でネットワーク共有上のバックアップ先の古いネットワーク資格情報を完全に削除する方法

Article: 100036326
Last Published: 2022-06-21
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Product(s): System Recovery

問題

ネットワーク資格情報が変更された後に、Veritas System Recovery でネットワーク共有上のバックアップ先の古いネットワーク資格情報を完全に削除する方法について説明します。

解決方法

Veritas System Recovery では、ネットワーク資格情報の管理に次の 3 つの場所が使用されます。

1. レジストリ「DefaultImagePath」の値のデータ
このレジストリは次のパスに格納されています。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Veritas\Veritas System Recovery\DefaultImagePath 

2. PQH ファイル
PQH ファイルはジョブ履歴の情報を管理するもので、次のフォルダに格納されています。

  • C:\ProgramData\Veritas\Veritas System Recovery\History
     

3. PQJ ファイル
PQJ ファイルはジョブ設定の情報を管理するもので、次のフォルダに格納されています。

  • C:\ProgramData\Veritas\Veritas System Recovery\Schedule
     

Veritas System Recovery は、前述の 3 つの場所に格納されたネットワーク資格情報に基づいて、ネットワーク共有上のバックアップ先へのセッションを確立しようとします。この動作は仕様によるものです。

バックアップ先へのネットワーク資格情報が変更された場合、セッションの確立に新旧両方のネットワーク資格情報が使用されるという状況を回避するとともに Veritas System Recovery の環境内でネットワーク資格情報の整合性を保持するためには、次の手順を実行する必要があります。この手順が適切に実行されていないと、バックアップやコンソールでの操作の実行時に、「エラー EBAB03F1: 複数のユーザー名を使用した同じユーザーが、サーバーまたは共有リソースに複数の接続を持っていますが、これは許可されていません」というエラーまたはその他のエラーが発生する可能性があります。

 

1. [スタート]、[ファイル名を指定して実行]の順にクリックします。「Services.msc」と入力し、サービススナップインを起動します。Veritas System Recovery サービスを停止します。
 
警告: Windows のレジストリエディタを不適切に使用すると、オペレーティングシステムが正常に機能しなくなる可能性があります。Windows レジストリを変更する際は十分に注意してください。レジストリエディタのアプリケーションを使用した経験がある場合にのみ、レジストリの修正を行ってください。また、レジストリに変更を加える前にレジストリとコンピュータのすべてのデータをバックアップすることをお勧めします。
 
2. [スタート]、[ファイル名を指定して実行]の順にクリックします。「regedit」と入力し、レジストリエディタを起動します。
 
3. [HKEY_LOCAL_MACHINE]、[SOFTWARE]、[Veritas]、[Veritas System Recovery]、[DefaultImagePath]の順に移動します。
 
4. 「DefaultImagePath」の値のデータを削除します。
 
5. Windows エクスプローラで、「C:\ProgramData\Veritas\Veritas System Recovery\History」に移動します。
注意: 「C:\ProgramData」はデフォルトでは非表示としてマークされています。必要に応じて、[コントロールパネル]の[フォルダオプション]でこのフォルダを表示させます。
 
6. すべてのファイルを削除するか、別の場所に移動します。
 
7. Windows エクスプローラで、「C:\ProgramData\Veritas\Veritas System Recovery\Schedule」に移動します。
 
8. すべてのファイルを削除するか、別の場所に移動します。
 
9. Windows エクスプローラで、「C:\ProgramData\Veritas\Veritas System Recovery」に移動します。
 
10. .sv2i ファイルを削除するか、別の場所に移動します。
 
11. Windows エクスプローラで、ネットワーク共有上のバックアップ先の場所に移動します。
 
12. .v2i ファイルと .iv2i ファイルを除くすべてのファイルを削除するか、すべてのファイルを別の場所に移動します。
注意1: 既存の .v2i ファイルと .iv2i ファイルはリカバリポイントセットであり、これらが削除されるとバックアップされたデータのリカバリは不可能となります。
注意2: 既存の .v2i ファイルと .iv2i ファイルはこの手順を実施したあと、世代管理、バックアップ先を管理、ファイルを修復、コンピュータを修復、の対象外となります。
注意3: 既存の .v2i ファイルと .iv2i ファイルを移動せず、そのまま残した場合、個々の .v2i / .iv2i ファイルを指定してリストアすることは可能ですが、この手順を実施した後、世代管理の対象外になりますので、これらのリカバリポイントセットからのリストアが不要になった場合は手動で削除してください。
 
13. Veritas System Recovery サービスを起動します。
 
14. バックアップジョブを作成して実行します。

 

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