NetBackup cloudstore.conf 設定ファイル
表: cloudstore.conf 設定ファイルのパラメータと説明で、cloudstore.conf
設定ファイルのパラメータについて説明しています。
cloudstore.conf
ファイルは、NetBackup クラウドがサポートするプラットフォームにインストールされるプライマリサーバーとすべてのメディアサーバーで利用可能です。
cloudstore.conf
ファイルでいずれかのパラメータを変更する場合は、変更前に nbcssc
サービス (バージョン 7.7.x から 8.1.2 のメディアサーバーのみ) と nbwmc
サービス (プライマリサーバー) を停止する必要があります。パラメータを変更したら、これらのサービスを再起動して、変更を有効にします。
cloudstore.conf
ファイルは、次のディレクトリに存在します。
UNIX: /usr/openv/var/global/cloud
バージョン 7.7.x から 8.1.2 のメディアサーバーの場合、パスは /usr/openv/netbackup/db/cloud
です。
Windows: install_path\NetBackup\var\global\cloud
バージョン 7.7.x から 8.1.2 のメディアサーバーの場合、パスは install_path\Veritas\NetBackup\db\cloud
です。
表: cloudstore.conf
設定ファイルのパラメータと説明
パラメータ
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説明
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CSSC_VERSION
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この値は変更しないことをお勧めします。
cloudstore.conf ファイルのバージョンを指定します。デフォルト値は 2 です。
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CSSC_PLUGIN_PATH
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この値は変更しないことをお勧めします。
NetBackup クラウドストレージプラグインのインストールパスを指定します。デフォルトのパスは次のとおりです。
Windows の場合: install_path\Veritas\NetBackup\bin\ost-plugins
UNIX の場合: /usr/openv/lib/ost-plugins
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CSSC_PORT
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これは、バージョン 7.7.x から 8.1.2 のメディアサーバーにのみ該当します。
CloudStore Service Container (nbcssc) のポート番号を指定します。値として 5637 を指定します。
このポートは、クラウドストレージ用に構成された古いメディアサーバー用に、旧バージョンのメディアサーバーをサポートするために使用されます。古いメディアサーバーがこのポートを使用していることを確認してください。古いメディアサーバーが別のポートを使用している場合、プライマリサーバーとの通信が失敗します。
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CSSC_LOG_DIR
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csconfig、nbcldutil、およびクラウドプラグインがログファイルを生成するディレクトリのパスを指定します。
デフォルトのパスは次のとおりです。
Windows の場合: install_path\Veritas\NetBackup\logs\nbcssc
UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/logs/nbcssc
バージョン 7.7.x から 8.1.2 のメディアサーバーの場合、nbcssc サービスはログファイル用にこのパスを使用します。
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CSSC_LOG_FILE
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これは、NetBackup リリース 8.1.2 までのバージョンにのみ該当します。
nbcssc サービスがログに書き込むのに使うファイル名を指定します。デフォルト値は空です。これは、NetBackup のログ記録機構によってログのファイル名が決められることを意味します。
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CSCONFIG_LOG_FILE
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csconfig ユーティリティがログへ書き込む際に使用するファイル名を指定します。デフォルト値は空です。これは、NetBackup のログ記録機構によってログのファイル名が決められることを意味します。
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CSSC_IS_SECURE
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nbcssc サービスを、セキュアモード (値 64) または非セキュアモード (値 0) のどちらで実行するかを指定します。デフォルトの値は 64 です。
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CSSC_CIPHER_LIST
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NetBackup が次の目的で使用する暗号リストを指定します。
この値は変更しないことをお勧めします。ただし、暗号リストを目的に応じてカスタマイズする場合は、プライマリサーバーとメディアサーバーの cloudstore.conf の暗号リストを変更する必要があります。
暗号リストが無効な場合、カスタマイズされた暗号リストはデフォルトの暗号リストに置き換えられます。
デフォルト値は AES:!aNULL:@STRENGTH です。
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CSSC_LOG_LEVEL
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CLI ユーティリティの csconfig と nbcldutil のログ記録のログレベルを指定します。値 0 はログ記録が無効になることを、0 以外の値はログ記録が有効になることをそれぞれ示します。
デフォルトの値は 0 です。
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CSSC_MASTER_PORT
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これは、バージョン 7.7.x から 8.1.2 のメディアサーバーにのみ該当します。NetBackup のバージョン 8.2 以降のプライマリサーバーとメディアサーバーには該当しません。
このパラメータ値は、5637 に設定する必要があります。
このポートは、クラウドストレージ用に構成された古いメディアサーバー用に、旧バージョンのメディアサーバーをサポートするために使用されます。古いメディアサーバーがこのポートを使用していることを確認してください。古いメディアサーバーが別のポートを使用している場合、プライマリサーバーとの通信が失敗します。
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CSSC_MASTER_NAME
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NetBackup プライマリサーバーの名前を指定します。このエントリは nbwmc サービスがこのホストで動作することを示します。ここでは、CloudProvider.xml ファイルと CloudInstance.xml ファイルに基づいて、クラウドプロバイダ固有のすべての要求が処理されます。
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CSSC_LEGACY_AUTH_ENABLED
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nbcssc サービスでレガシー認証が有効であるか (値 1) 無効であるか (値 0) を指定します。デフォルトの値は 0 です。
NetBackup 8.1 以降では、CSSC_LEGACY_AUTH_ENABLED オプションは推奨されません。レガシーのメディアサーバーと通信するには、NetBackup プライマリサーバーで[8.0 以前のホストとの安全でない通信を有効にする (Enable insecure communication with 8.0 and earlier hosts)]オプションを使用します。このオプションは、NetBackup 管理コンソールの[セキュリティ管理 (Security Management)]、[グローバルセキュリティ設定 (Global Security Settings)]、[安全な通信 (Secure Communication)]の順に選択したタブで利用できます。
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CSSC_ALLOW_LEGACY_AUTH
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プライマリサーバーが、クラウドストレージ用に構成されているレガシーメディアサーバーと通信できるかどうかを指定します。サポートされるのは、バージョン 7.7.x から 8.1.2 のメディアサーバーのみです。
値 1 (デフォルト値) は通信が有効であることを示し、値 0 は通信が無効であることを示します。
このパラメータは、NetBackup 管理コンソール GUI の[8.0 以前のホストとの安全でない通信を有効にする (Enable insecure communication with 8.0 and earlier hosts)]オプション ([セキュリティ管理 (Security Management)]、[グローバルセキュリティ設定 (Global Security Settings)]の順に選択して表示される[安全な通信 (Secure Communication)]タブ) とともに使用します。
この GUI オプションを使用すると、すべての旧バージョンのレガシーメディアサーバーとプライマリサーバーの通信を有効または無効にできます。これは「すべて」または「なし」として動作する設定で、クラウドストレージメディアサーバーに固有の設定ではありません。このパラメータは、クラウドに対する追加レベルの制御を提供します。この設定を使用して、プライマリサーバーと旧バージョンのクラウドストレージメディアサーバーの通信を明示的に有効または無効にできます。
たとえば、GUI オプションが有効になっており (デフォルト値)、このパラメータ値が 0 に設定されている場合、NetBackup プライマリサーバーは、他のストレージサーバーと同様に、サポートされている旧バージョンのメディアサーバーと引き続き通信します。ただし、ハードコードされたクレデンシャルを使用して古い通信方式を使用しているレガシークラウドストレージメディアサーバーはすべて遮断されるため、NetBackup 環境のセキュリティは強化されます。
GUI オプションが無効になっている場合、このパラメータ値は影響を与えません。このパラメータ値を変更した場合は、NetBackup Web 管理コンソール (nbwmc ) サービスを再起動して、変更を有効にする必要があります。
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