Enterprise Vault™ アップグレードの手順

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Product(s): Enterprise Vault (14.3)
  1. このマニュアルについて
    1.  
      本書について
    2. Enterprise Vault についての詳細情報の入手方法
      1.  
        Enterprise Vault トレーニングモジュール
  2. 開始する前に
    1.  
      サーバーのアップグレードの流れ
    2.  
      Enterprise Vault インデックスサーバーの追加の必要条件
    3.  
      Enterprise Vault インデックスのバックアップ戦略
    4.  
      RMS で保護されているメッセージの復号
    5.  
      マニュアル
  3. アップグレードする場合の注意事項
    1.  
      Compliance Accelerator または Discovery Accelerator を装備した環境でのアップグレード順序
    2.  
      コマンドラインからの Enterprise Vault のサイレントインストール
    3. Enterprise Vault サーバーへの Outlook のインストール
      1.  
        Outlook 2013 SP1、2016 または 2019 へのアップグレード
    4.  
      Enterprise Vault Web アプリケーションのセキュリティ保護
    5.  
      弱いプロトコルと暗号のブロック
    6. アイテムに保持期間を適用する場合の一貫性の向上
      1.  
        移動されたアイテムの場所を更新する際の影響を制限する
    7.  
      NetApp C-Mode 接続設定の自動移行
    8.  
      Enterprise Vault の監査設定
    9.  
      Amazon Simple Storage Service (S3) のパーティション
    10.  
      Windows Server 2016 および 2019 での Microsoft ファイル分類インフラストラクチャを使用した分類
    11.  
      Enterprise Vault 14.2 以降で利用可能な保持カテゴリの一部が Data Classification Services でサポートされない
    12.  
      Enterprise Vault Cloud Storage Adapter の証明書の管理
    13.  
      Enterprise Vault との eDiscovery プラットフォーム互換性
  4. システムのアップグレード手順
    1.  
      アップグレード処理の概要
  5. Enterprise Vault サーバーの準備
    1.  
      Enterprise Vault サーバーの準備について
    2. システムのバックアップ
      1.  
        Enterprise Vault データのバックアップ
      2.  
        変更した言語ファイルのバックアップ
    3.  
      必要な Windows 機能のアップデート
    4.  
      Enterprise Vault Deployment Scanner の実行
    5.  
      データベースの権限の設定
    6.  
      MSMQ キューを空にすることを許可します。
    7.  
      アーカイブと有効期限の確認
  6. 単一サーバー: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
    1.  
      単一 Enterprise Vault サーバーのアップグレードについて
    2.  
      単一サーバーへのインストール
    3.  
      Enterprise Vault データベースのアップグレード
    4.  
      アップグレードされた Enterprise Vault データベースのバックアップ
    5.  
      インデックスデータの場所の設定
    6.  
      すべての Enterprise Vault サービスの起動
  7. 複数サーバー: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
    1.  
      複数の Enterprise Vault サーバーのアップグレードについて
    2.  
      複数サーバーへのインストール
    3.  
      Enterprise Vault データベースのアップグレード
    4.  
      アップグレードされた Enterprise Vault データベースのバックアップ
    5.  
      インデックスデータの場所の設定
    6.  
      すべての Enterprise Vault サービスの起動
  8. Veritas Cluster Server: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
    1.  
      Veritas クラスタのアップグレードについて
    2.  
      Enterprise Vault サーバーソフトウェアのインストール
    3.  
      Enterprise Vault データベースのアップグレード
    4.  
      アップグレードされた Enterprise Vault データベースのバックアップ
    5.  
      インデックスデータの場所の設定
    6.  
      すべての Enterprise Vault サービスの起動
  9. Windows Server フェールオーバークラスタリング: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
    1.  
      Windows Server フェールオーバークラスタのアップグレードについて
    2.  
      Enterprise Vault サーバーソフトウェアのインストール
    3.  
      Enterprise Vault データベースのアップグレード
    4.  
      アップグレードされた Enterprise Vault データベースのバックアップ
    5.  
      インデックスデータの場所の設定
    6.  
      すべての Enterprise Vault サービスの起動
  10. スタンドアロン管理コンソールのアップグレード
    1.  
      スタンドアロン管理コンソールのアップグレードについて
    2.  
      スタンドアロン管理コンソールのアップグレード (ウィザード)
    3.  
      Enterprise Vault のインストール(コマンドライン)
  11. Enterprise Vault Reporting のアップグレード
    1.  
      Enterprise Vault Reporting のアップグレード
    2.  
      Enterprise Vault Reporting コンポーネントのインストール
    3.  
      Enterprise Vault Reporting 設定ユーティリティの実行
  12. MOM と SCOM のアップグレード
    1.  
      MOM のアップグレード
    2. Enterprise Vault SCOM Management Pack のアップグレード
      1.  
        付属の Management Pack について
      2.  
        アップグレード手順について
  13. Exchange Server フォームのアップグレード
    1.  
      Exchange Server フォームのアップグレードについて
  14. Domino メールボックスアーカイブのアップグレード
    1.  
      Domino メールボックスアーカイブのアップグレードについて
    2.  
      EVInstall.nsf の実行に必要な Domino クライアントのバージョン
    3.  
      Domino メールボックスアーカイブのアップグレードの準備
    4.  
      Domino メールボックスアーカイブのアップグレード
    5.  
      メールファイルに対する Domino アーカイブユーザーのアクセス権の付与
    6.  
      内部メール受信者の識別
    7.  
      Domino プロビジョニングタスクの実行
  15. FSA エージェントのアップグレード
    1.  
      FSA エージェントおよび Enterprise Vault サーバーの互換性のあるバージョン
    2.  
      FSA エージェントのアップグレードについて
    3.  
      高可用性のためにクラスタ化された FSA エージェントサービスのアップグレード
    4.  
      管理コンソールからの Windows の対象ファイルサーバーの FSA エージェントのアップグレード
    5.  
      管理コンソールからの FSA Reporting用プロキシサーバーの FSA エージェントのアップグレード
    6.  
      FSA エージェントの手動アップグレード
  16. Enterprise Vault Office Mail App のアップグレード
    1.  
      Enterprise Vault Office Mail App のアップグレードについて
  17. SharePoint Server コンポーネントのアップグレード
    1.  
      SharePoint コンポーネントのアップグレードについて
    2.  
      Enterprise Vault SharePoint コンポーネントのアップグレード
  18. SMTP アーカイブのアップグレード
    1.  
      SMTP アーカイブをアップグレードするときに必須のタスクおよびオプションのタスク
    2. SMTP ジャーナルの種類の設定の確認
      1.  
        サポート対象でないアーカイブの種類に割り当てられた SMTP ターゲットの検索
    3.  
      SMTP アーカイブタスクのアカウントの権限の確認
    4.  
      [ジャーナルレポートの処理] SMTP ポリシーの詳細設定の確認
    5.  
      [ジャーナルレポートの設定]SMTP ポリシーの詳細設定の確認
    6.  
      [選択したジャーナルのアーカイブ]サイトの設定の確認
    7.  
      レガシー SMTP アーカイブコンポーネントのアップグレードについて
    8.  
      プロビジョニンググループへの既存のターゲットの移行
    9.  
      複数のアーカイブを使用するためのターゲットアドレスの書き換えが設定されているターゲットの再設定
    10.  
      管理者グループおよびシステムアカウントに SMTP 保存フォルダのフルアクセスを付与
  19. Enterprise Vault Search を使うように Enterprise Vault サイトをアップグレード
    1.  
      Enterprise Vault 検索について
    2.  
      Enterprise Vault による検索のサーバー必要条件
    3.  
      Enterprise Vault Search ポリシーの定義
    4.  
      権限のある Enterprise Vault 検索ユーザーによる他のユーザーのメールボックスへのアイテムの復元の許可
    5. Enterprise Vault による検索用のプロビジョニンググループの設定
      1.  
        Enterprise Vault が検索プロビジョニンググループを処理する順序の変更
    6.  
      Enterprise Vault による検索用のクライアントアクセスプロビジョニングタスクの作成と設定
    7. Enterprise Vault Search に対するユーザーのブラウザの構成
      1.  
        Windows 10 での信頼されていないフォントのブロック機能の設定
    8.  
      Forefront TMG とそれに類似する環境で使う Enterprise Vault 検索の設定
    9. Enterprise Vault 検索モバイル版の設定
      1. Enterprise Vault 検索モバイル版のインストール前作業の実行
        1. Enterprise Vault 検索モバイル版をプロキシサーバーにインストールするための要件
          1.  
            安全でない暗号化プロトコルと暗号鍵スイートの無効化
      2.  
        Enterprise Vault 検索モバイル版のインストール
      3.  
        Enterprise Vault 検索モバイル版に実行できるログイン試行の最大数の設定
      4.  
        Enterprise Vault 検索モバイル版のインストールの確認
  20. Enterprise Vault API アプリケーションのアップグレード
    1.  
      Enterprise Vault API ランタイムを使用する任意のアプリケーションのアップグレード

プロビジョニンググループへの既存のターゲットの移行

以前のリリースの Enterprise Vault に追加した SMTP ターゲットは、Enterprise Vault 12.3 以降でも引き続き動作します。管理コンソールでは、既存のターゲットは、[ターゲット]>[SMTP]>[手動ターゲット]の下にあります。

Enterprise Vault 12.3 以降の SMTP プロビジョニング機能は保守のしやすさが特長で、これを活用するため、既存のターゲットの一部またはすべてを SMTP プロビジョニンググループにすることをお勧めします。プロビジョニンググループにターゲットを移行する前に、『SMTP アーカイブの設定』ガイドの「構成の計画」トピックと「SMTP グループまたは SMTP メールボックスジャーナル用のユーザーのプロビジョニング」の章を参照してください。

対象ユーザーのプロビジョニンググループを設定するときの注意事項は次のとおりです。

  • Enterprise Vault 12.3 以降では、単一の SMTP グループジャーナルプロビジョニンググループに複数のアーカイブを割り当てることができます。

  • インターネットメールアーカイブのみが、SMTP メールボックスジャーナルプロビジョニンググループでサポートされます。既存の SMTP メールボックスジャーナルターゲットが SMTP メッセージ用に Exchange メールボックスアーカイブを使用している場合、これらのアーカイブはプロビジョニングでは使用されなくなりました。代わりに、プロビジョニングでは、これらのユーザーごとに新しいインターネットメールアーカイブが作成されます。ユーザーのインターネットメールアーカイブがすでに存在する場合、Enterprise Vault はそのアーカイブを SMTP ターゲットにリンクします。

既存のターゲットをプロビジョニンググループに移行する方法

  1. 必要な SMTP グループジャーナルまたは SMTP メールボックスジャーナルのプロビジョニンググループを作成し、対象ユーザーを追加します。Active Directory の対象ユーザーを追加するには、[電子メールアドレス]以外のメニューオプションのいずれかにチェックマークを付けます。

    Active Directory アカウントに関連付けられていないユーザーのターゲット SMTP アドレスをプロビジョニンググループに追加するには、[電子メールアドレス]オプションを使用します。たとえば、このオプションを使用して、組織外のユーザーをグループに追加できます。

  2. その対象ユーザーが正しいプロビジョニンググループに属していることを確認します。
  3. プロビジョニンググループが必要な順序になっていることを確認します。

    Enterprise Vault は、リストの上から下の順にグループを処理します。複数のプロビジョニンググループに表示されるユーザーは、最初に表示されるグループでのみプロビジョニングされます。

  4. 次のプロビジョニングの実行が完了するまでは、SMTP アーカイブタスクを停止することを強くお勧めします。そうすることにより、元のターゲットが削除され、ユーザーがプロビジョニングされる間に着信したメッセージが失われることがありません。
  5. 手動ターゲット内のユーザーがプロビジョニンググループに含まれていることを確認したら、手動ターゲットを削除できます。Enterprise Vault は、[手動ターゲット]で既存のターゲットを削除するまでは、そのグループのメンバーとして対象ユーザーをプロビジョニングしません。
  6. SMTP プロビジョニングタスクを実行し、プロビジョニングタスクレポートを確認します。