Enterprise Vault™ アップグレードの手順
- このマニュアルについて
- 開始する前に
- アップグレードする場合の注意事項
- Enterprise Vault サーバーへの Outlook のインストール
- アイテムに保持期間を適用する場合の一貫性の向上
- システムのアップグレード手順
- Enterprise Vault サーバーの準備
- 単一サーバー: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- 複数サーバー: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- Veritas Cluster Server: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- Windows Server フェールオーバークラスタリング: Enterprise Vault サーバーソフトウェアのアップグレード
- スタンドアロン管理コンソールのアップグレード
- Enterprise Vault Reporting のアップグレード
- MOM と SCOM のアップグレード
- Exchange Server フォームのアップグレード
- Domino メールボックスアーカイブのアップグレード
- FSA エージェントのアップグレード
- Enterprise Vault Office Mail App のアップグレード
- SharePoint Server コンポーネントのアップグレード
- SMTP アーカイブのアップグレード
- SMTP ジャーナルの種類の設定の確認
- Enterprise Vault Search を使うように Enterprise Vault サイトをアップグレード
- Enterprise Vault による検索用のプロビジョニンググループの設定
- Enterprise Vault Search に対するユーザーのブラウザの構成
- Enterprise Vault 検索モバイル版の設定
- Enterprise Vault API アプリケーションのアップグレード
プロビジョニンググループへの既存のターゲットの移行
以前のリリースの Enterprise Vault に追加した SMTP ターゲットは、Enterprise Vault 12.3 以降でも引き続き動作します。管理コンソールでは、既存のターゲットは、[ターゲット]>[SMTP]>[手動ターゲット]の下にあります。
Enterprise Vault 12.3 以降の SMTP プロビジョニング機能は保守のしやすさが特長で、これを活用するため、既存のターゲットの一部またはすべてを SMTP プロビジョニンググループにすることをお勧めします。プロビジョニンググループにターゲットを移行する前に、『SMTP アーカイブの設定』ガイドの「構成の計画」トピックと「SMTP グループまたは SMTP メールボックスジャーナル用のユーザーのプロビジョニング」の章を参照してください。
対象ユーザーのプロビジョニンググループを設定するときの注意事項は次のとおりです。
Enterprise Vault 12.3 以降では、単一の SMTP グループジャーナルプロビジョニンググループに複数のアーカイブを割り当てることができます。
インターネットメールアーカイブのみが、SMTP メールボックスジャーナルプロビジョニンググループでサポートされます。既存の SMTP メールボックスジャーナルターゲットが SMTP メッセージ用に Exchange メールボックスアーカイブを使用している場合、これらのアーカイブはプロビジョニングでは使用されなくなりました。代わりに、プロビジョニングでは、これらのユーザーごとに新しいインターネットメールアーカイブが作成されます。ユーザーのインターネットメールアーカイブがすでに存在する場合、Enterprise Vault はそのアーカイブを SMTP ターゲットにリンクします。
既存のターゲットをプロビジョニンググループに移行する方法
- 必要な SMTP グループジャーナルまたは SMTP メールボックスジャーナルのプロビジョニンググループを作成し、対象ユーザーを追加します。Active Directory の対象ユーザーを追加するには、[電子メールアドレス]以外のメニューオプションのいずれかにチェックマークを付けます。
Active Directory アカウントに関連付けられていないユーザーのターゲット SMTP アドレスをプロビジョニンググループに追加するには、[電子メールアドレス]オプションを使用します。たとえば、このオプションを使用して、組織外のユーザーをグループに追加できます。
- その対象ユーザーが正しいプロビジョニンググループに属していることを確認します。
- プロビジョニンググループが必要な順序になっていることを確認します。
Enterprise Vault は、リストの上から下の順にグループを処理します。複数のプロビジョニンググループに表示されるユーザーは、最初に表示されるグループでのみプロビジョニングされます。
- 次のプロビジョニングの実行が完了するまでは、SMTP アーカイブタスクを停止することを強くお勧めします。そうすることにより、元のターゲットが削除され、ユーザーがプロビジョニングされる間に着信したメッセージが失われることがありません。
- 手動ターゲット内のユーザーがプロビジョニンググループに含まれていることを確認したら、手動ターゲットを削除できます。Enterprise Vault は、[手動ターゲット]で既存のターゲットを削除するまでは、そのグループのメンバーとして対象ユーザーをプロビジョニングしません。
- SMTP プロビジョニングタスクを実行し、プロビジョニングタスクレポートを確認します。