NetBackup ™ セキュリティおよび暗号化ガイド

マルウェアハッシュを使用したファイルハッシュ検索について

Alta View によって管理されておらず、構成済みファイルハッシュサーバーが含まれる NetBackup ドメインで、NetBackup バージョン 10.5.0.1 以降はマルウェアハッシュを使用したファイルハッシュ検索の機能を提供します。

この機能は、既存のマルウェアスキャンサービスを補完し、バックアップイメージからマルウェアを識別する機能を提供します。マルウェアスキャンで感染状態が報告されると、自動ファイルハッシュ検索ジョブは NetBackup イメージ内をナビゲートして IOC (侵害の兆候) を識別します。

マルウェアスキャンによってマルウェアが検出されると、一致するレコードがデータベースに存在しない場合、マルウェアのファイルハッシュ値 (SHA-256) が EMM (Enterprise Media Manager) データベースに格納されます。

8 時間ごとに、データベースの最新のマルウェアハッシュ値 (最大 10,000 レコード) が、トリガされたファイルハッシュ検索ジョブ要求に検索タグとして MALWARE を使用して送信されます。ファイルハッシュ検索ジョブの結果は、NetBackup Web UI のアクティビティモニターで確認できます。ファイルハッシュ検索ジョブ ID とファイルハッシュ検索要求 ID を含む監査メッセージも生成されます。このメッセージは、NetBackup Web UI の［セキュリティ (Security)］ペインにある［セキュリティイベント (Security events)］メニューの［監査イベント (Audit Events)］タブで見つけることができます。FILE_HASH_SEARCH_INTERVAL_SECONDS オプションを使用して、トリガされる検索ジョブ間の間隔を構成します。

過去 30 日間更新されていない NetBackup データベースに格納されているレコードは、24 時間ごとに、メンテナンスの目的で削除されます。MALWARE_HASH_RETENTION_DAYS オプションを使用して、マルウェアハッシュが古いと見なされる日数を設定します。

マルウェアハッシュの構成パラメータを参照してください。

次の点に注意してください。

ファイルハッシュ検索の計算は、次の種類のバックアップポリシーでサポートされます。

ファイルハッシュ検索ジョブは、前述の種類のバックアップポリシーのバックアップイメージについて、一致するマルウェアが存在する場合にマルウェアを報告することがあります。