NetBackup™ for Hyper-V 管理者ガイド
- 概要
- 注意事項および前提条件
- Hyper-V による NetBackup 通信の設定
- Hyper-V 用 NetBackup ポリシーの設定
- Hyper-V インテリジェントポリシーの設定
- NetBackup Hyper-V for SCVMM
- Windows Server フェールオーバークラスタのサポート
- Hyper-V のバックアップとリストア
- 仮想マシン上の共有場所への個々のファイルのリストア
- アクセラレータを使用した Hyper-V のバックアップ
- 推奨する実施例および詳細情報
- トラブルシューティング
- NetBackup for Hyper-V のログとその作成方法
- ポリシーの作成中のエラー
- Hyper-V に関連する NetBackup の状態コード
- 付録 A. VSS バックアップ方式: Hyper-V のオンラインおよびオフラインバックアップ
- 付録 B. Hyper-V パススルーディスク
- 付録 C. Hyper-V 仮想マシンをバックアップおよびリストアするための NetBackup コマンド
- Hyper-V に VM をリストアするための nbrestorevm の例
NetBackup コマンド出力でのネットワーク転送されたデータとのアクセラレータのイメージサイズの置換
bpimagelist、bpdbjobs、bpclimagelist の出力を構成して、バックアップイメージサイズの代わりに、ネットワークを介して転送されたアクセラレータバックアップのデータの量を表示できます。
アクセラレータのイメージサイズを表示するデフォルトの bpimagelist 出力を次に示します(円で囲まれた値 7799632 を参照)。ネットワーク転送されたデータはこの出力の終端部に表示されます (225792)。
メモ:
この出力は、VMware バックアップの例ですが、HYPER-V の出力形式と同じです。
NetBackup コマンド出力を構成して、イメージサイズフィールドにネットワーク転送されたデータを表示できます。出力で、イメージサイズの値がネットワーク転送されたデータの値に置換されます(次の例を参照)。これで、コマンド出力からイメージサイズを読み取るスクリプトによって、ネットワーク転送されたデータの量が読み取られるようになります。
次の bpimagelist 出力では、イメージサイズフィールドにネットワーク転送されたデータ(225792)が表示されます。
メモ:
これらのコマンドのラベル付き出力(たとえば、bpimagelist の -L オプション)でも同じ変更が発生します。たとえば、Kilobytesフィールドには、アクセラレータバックアップのイメージサイズではなく、転送データ値(この例では 225792)が表示されます。
bpimagelist、bpdbjobs、bpclimagelist のアクセラレータのイメージサイズフィールドのネットワーク転送されたデータの報告を有効にする方法
- bpsetconfig コマンドを使って、出力の変更を有効にします。
bpclimagelist コマンドに対してこの変更を有効にするには、プライマリサーバーで bpsetconfig コマンドを入力します。bpimagelist または bpdbjobs に対してこの変更を有効にするには、bpimagelist または bpdbjobs を実行するサーバー上で bpsetconfig コマンドを入力します。
報告対象のアクセラレータバックアップの形式に基づいて使う bpsetconfig コマンドについては、表: bpimagelist、bpclimagelist、bpdbjobs 出力のアクセラレータのイメージサイズフィールドのネットワーク転送されたデータの報告を有効にする方法を参照してください。
表: bpimagelist、bpclimagelist、bpdbjobs 出力のアクセラレータのイメージサイズフィールドのネットワーク転送されたデータの報告を有効にする方法
報告対象のバックアップ形式 |
入力するコマンド |
---|---|
Hyper-V アクセラレータの増分バックアップ |
Windows の場合 echo REPLACE_IMAGE_SIZE_WITH_DATA_TRANSFERRED = REPLACE_IMAGE_SIZE_ FOR_ACCL_INC_HYPERV | install_path\NetBackup\bin\admincmd\bpsetconfig UNIX および Linux の場合 echo "REPLACE_IMAGE_SIZE_WITH_DATA_TRANSFERRED = REPLACE_IMAGE_SIZE_ FOR_ACCL_INC_HYPERV" | /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpsetconfig |
すべての Hyper-V アクセラレータバックアップ (完全と増分) |
Windows の場合 echo REPLACE_IMAGE_SIZE_WITH_DATA_TRANSFERRED = REPLACE_IMAGE_SIZE_ FOR_ACCL_ALL_HYPERV | install_path\NetBackup\bin\admincmd\bpsetconfig UNIX および Linux の場合 echo "REPLACE_IMAGE_SIZE_WITH_DATA_TRANSFERRED = REPLACE_IMAGE_SIZE_ FOR_ACCL_ALL_HYPERV" | /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpsetconfig |
アクセラレータ仮想マシンの増分バックアップ (VMware と Hyper-V) |
Windows の場合 echo REPLACE_IMAGE_SIZE_WITH_DATA_TRANSFERRED = REPLACE_IMAGE_SIZE_ FOR_ACCL_INC_VIRTUAL | install_path\NetBackup\bin\admincmd\bpsetconfig UNIX および Linux の場合 echo "REPLACE_IMAGE_SIZE_WITH_DATA_TRANSFERRED = REPLACE_IMAGE_SIZE_ FOR_ACCL_INC_VIRTUAL" | /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpsetconfig |
アクセラレータ仮想マシンのすべてのバックアップ (VMware と Hyper-V、完全と増分) |
Windows の場合 echo REPLACE_IMAGE_SIZE_WITH_DATA_TRANSFERRED = REPLACE_IMAGE_SIZE_ FOR_ACCL_ALL_VIRTUAL | install_path\NetBackup\bin\admincmd\bpsetconfig UNIX および Linux の場合 echo "REPLACE_IMAGE_SIZE_WITH_DATA_TRANSFERRED = REPLACE_IMAGE_SIZE_ FOR_ACCL_ALL_VIRTUAL" | /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpsetconfig |
アクセラレータのすべての増分バックアップ (物理クライアントと仮想マシン) |
Windows の場合 echo REPLACE_IMAGE_SIZE_WITH_DATA_TRANSFERRED = REPLACE_IMAGE_SIZE_ FOR_ACCL_INC_ALL | install_path\NetBackup\bin\admincmd\bpsetconfig UNIX および Linux の場合 echo "REPLACE_IMAGE_SIZE_WITH_DATA_TRANSFERRED = REPLACE_IMAGE_SIZE_ FOR_ACCL_INC_ALL" | /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpsetconfig |
すべてのアクセラレータバックアップ (完全と増分、物理クライアント、仮想マシン) |
Windows の場合 echo REPLACE_IMAGE_SIZE_WITH_DATA_TRANSFERRED = REPLACE_IMAGE_SIZE_ FOR_ACCL_ALL_ALL | install_path\NetBackup\bin\admincmd\bpsetconfig UNIX および Linux の場合 echo "REPLACE_IMAGE_SIZE_WITH_DATA_TRANSFERRED = REPLACE_IMAGE_SIZE_ FOR_ACCL_ALL_ALL" | /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpsetconfig |
コマンド出力をデフォルト設定にリセットする方法
- アクセラレータイメージサイズフィールドのネットワーク転送されたデータの報告を無効にする(デフォルトに戻る)には、次を入力します。
Windows の場合
echo REPLACE_IMAGE_SIZE_WITH_DATA_TRANSFERRED = REPLACE_IMAGE_SIZE_DISABLED | install_path\NetBackup\bin\admincmd\bpsetconfig
UNIX および Linux の場合
echo "REPLACE_IMAGE_SIZE_WITH_DATA_TRANSFERRED = REPLACE_IMAGE_SIZE_DISABLED" | /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpsetconfig