NetBackup IT Analytics Foundation ライセンスに含まれる内容と実装ガイド

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Product(s): NetBackup IT Analytics (11.2)
  1. 第 I 部 Foundation ライセンス - 含まれる内容とインストール
    1. Foundation ライセンスの概要、含まれる内容、インストール
      1.  
        概要
      2.  
        サポート対象のサードパーティ製品とオープンソース製品
      3. NetBackup IT Analytics ライセンスキーファイルの取得
        1.  
          Microsoft Windows ポータルプラットフォームでのライセンスのインストール
        2.  
          Linux ポータルプラットフォームでのライセンスのインストール
  2. 第 II 部 Foundation ライセンスの NetBackup IT Analytics ポータルのインストール
    1. Windows サーバーでの NetBackup IT Analytics のインストール
      1.  
        はじめに
      2.  
        多言語サポートとロケールに関する注意事項 (Windows)
      3.  
        タスク 1: ポータルとデータベースの配備戦略 (Windows)
      4.  
        タスク 2: インストール前の構成 (Windows)
      5. タスク 3: Oracle アプリケーションバイナリのインストール (Windows)
        1.  
          Oracle のインストールのトラブルシューティング
      6.  
        タスク 4: ポータルアプリケーションバイナリのインストール (Windows)
      7.  
        タスク 5: ライセンスキーファイルの要求 (Windows)
      8.  
        タスク 6: ポータルへのログイン (Windows)
      9.  
        タスク 7: ライセンスキーファイルのインストール (Windows)
      10.  
        タスク 8: コールドバックアップの実行 (Windows)
      11.  
        NetBackup IT Analytics ポータルのアンインストール
    2. Linux サーバーでの NetBackup IT Analytics のインストール
      1.  
        はじめに
      2.  
        多言語サポートとロケールに関する注意事項 (Linux)
      3.  
        VMware ESXi での OVA ベースの配備
      4. インストーラベースの配備
        1.  
          タスク 1: ポータルとデータベースの配備戦略 (Linux)
        2.  
          タスク 2: インストール前の構成 (Linux)
        3.  
          タスク 3: Oracle Database アプリケーションバイナリのインストール (Linux)
        4.  
          タスク 4: ポータルアプリケーションバイナリのインストール (Linux)
        5.  
          タスク 5: データベーススキーマのインストール (Linux)
        6.  
          タスク 6: ポータルサービスの開始 (Linux)
        7.  
          タスク 7: ライセンスキーファイルの要求 (Linux)
        8.  
          タスク 8: ポータルへのログイン
        9.  
          タスク 9: ライセンスキーファイルのインストール (Linux)
        10.  
          タスク 10: データベースのコールドバックアップの実行 (Linux)
        11.  
          推奨されるデータベースバックアッププロセス
      5.  
        NetBackup IT Analytics ポータルのアンインストール
  3. 第 III 部 NetBackup Data Collector ポリシーの構成とレポート
    1. NetBackup Data Collector ポリシーの構成
      1.  
        はじめに
      2.  
        Data Collector を追加するための一般的な前提条件 (Veritas NetBackup)
      3.  
        Veritas NetBackup Data Collector ポリシーの追加
    2. 付録 A. Foundation v11.0 OOTB レポート
      1.  
        Foundation ライセンスでサポートされる NetBackup IT Analytics レポートとアラート

タスク 2: インストール前の構成 (Linux)

  1. ポータルサーバーを選択します。

    パフォーマンス上の理由により、NetBackup IT Analytics ポータルソフトウェアは、NetBackup IT Analytics Data Collector と同じサーバーにインストールしないでください。正確には、Data Collector を /opt/aptare にインストールしないようにします。

    何らかの理由で両方を同じサーバー上にインストールする必要がある場合は、ポータルソフトウェアと Data Collector ソフトウェアの両方が、サーバー上の同じディレクトリに存在しないようにしてください。ポータルソフトウェアのインストールタスクには、root 権限が必要です。

  2. 新規ポータルインストールの場合、最小サーバーメモリ要件は 32 GB です。Oracle Database には、最低 24 GB のメモリが必要です。ポータルサーバーで十分なメモリリソースが利用できない場合、ポータルのインストールは失敗します。

  3. ポータルインストールソフトウェアは、次のリソースをチェックします。

    • 物理メモリの合計 (物理 + 仮想) は 24 GB を超える必要があります。これを超えていないと、Oracle は起動に失敗します。ポータルサーバーに物理メモリを追加します。

    • 一時ファイルシステム (tmpfs) メモリの合計は、24 GB 以上である必要があります。これより少ないと、Oracle は起動に失敗します。通常は /etc/fstab にある tmpfs のサイズを増やします。

    • 共有メモリ (kernel.shmmax パラメータ) は 12 GB 以上である必要があります。これより少ないと、Oracle は起動に失敗します。通常 /etc/sysctl.conf で shmmax パラメータの値を増やします。shmmax パラメータの値を増やした後で、sysctl -p を実行します。

  4. ポータルサーバーの OS を確認します。OS が、『認定構成ガイド』に記載された認定オペレーティングシステムの 1 つであることを確認します。

    指定されたポータルサーバーに十分な空きディスク容量があることを確認します。データベースファイルシステムの場合、指定された量は、データベースを作成するための最低量です。データベースのサイズは、時間が経つにつれて増加します。データベースの増加は、データが収集されるサブシステム、データを収集するシステムの種類、データの保持期間 (設定可能) など、さまざまな要因によって異なります。

    ファイル

    システム/

    ディレクトリ

    最小値

    ディスク容量

    推奨ディスク容量

    DB 増加を考慮した最大ディスク容量

    注意

    /opt

    20 GiB

    30 GiB

    30 GiB

    /tmp

    10 GiB

    10 GiB

    10 GiB

    ユーザー aptare が /tmp と /var/tmp の両方に書き込み可能である必要があります。

    /data01

    50 GiB

    100 GiB

    780 GiB

    データ表領域とインデックス表領域に必要です。

    /data02

    50 GiB

    100 GiB

    750 GiB

    データ表領域とインデックス表領域に必要です。

    /data03

    90 GiB

    250 GiB

    1800 GiB

    データ表領域とインデックス表領域に必要です。

    /data04

    65 GiB

    65 GiB

    65 GiB

    一時テーブル領域

    /data05

    45 GiB

    45 GiB

    45 GiB

    一時テーブル領域 (元に戻すログ)

    /data06

    5 GiB

    5 GiB

    5 GiB

    一時テーブル領域 (やり直しログ)

    合計

    335 GiB

    615 GiB

    3495 GiB

     
  5. サードパーティソフトウェアの詳細を確認します。

    サポート対象のサードパーティ製品とオープンソース製品を参照してください。

  6. レポートを PDF ファイルとしてエクスポートする、または電子メールで送信する場合、これらの出力形式が適切にレンダリングされるようにするには、Xvfb (X Virtual Frame Buffer) などのグラフィックマネージャが必要です。この機能を構成するには、IT 部門にお問い合わせください。???を参照してください。

  7. rpm fontconfig がインストールされていることを確認します。これは、ポータルインストーラで必要です。fontconfig は、システム全体のフォント構成、カスタマイズ、アプリケーションアクセスを提供するように設計されたライブラリです。rpm fontconfig がインストールされていない場合は、XLS および PDF へのレポートのエクスポートが失敗します。

  8. OS に基づいて、必要な rpm がシステムに存在する必要があります。

    • RHEL 8 の場合は、次のコマンドを使用します。

      rpm -q perl-TermReadKey perl-Data-Dumper binutils glibc libaio elfutils-libelf perl-Getopt-Long binutils  gcc gcc-c++ glibc-devel ksh libaio-devel libgcc libstdc++ libXtst libXrender libstdc++-devel sysstat psmisc bc make libnsl.x86_64 --qf '%{name}.%{arch}\n'|sort

      コマンドの出力は次のようになります。

    • bc.x86_64
      binutils.x86_64
      elfutils-libelf.x86_64
      gcc-c++.x86_64
      gcc.x86_64
      glibc-devel.x86_64
      glibc.x86_64
      ksh.x86_64
      libaio-devel.x86_64
      libaio.x86_64
      libgcc.x86_64
      libnsl.x86_64
      libstdc++-devel.x86_64
      libstdc++.x86_64
      libXtst.x86_64
      libXrender.x86_64
      make.x86_64
      perl-Data-Dumper.x86_64
      perl-Getopt-Long.noarch
      perl-TermReadKey.x86_64
      psmisc.x86_64
      sysstat.x86_64
      unzip
    • RHEL 7 と CENTOS 7 の場合は、次のコマンドを使用します。

      コマンドの出力は次のようになります。

      bc.x86_64
      binutils.x86_64
      compat-libcap1.x86_64
      compat-libstdc++-33.x86_64
      elfutils-libelf.x86_64
      gcc-c++.x86_64
      gcc.x86_64
      glibc-devel.x86_64
      glibc.x86_64
      ksh.x86_64
      libaio-devel.x86_64
      libaio.x86_64
      libgcc.x86_64
      libstdc++-devel.x86_64
      libstdc++.x86_64
      libXtst.x86_64
      libXrender .x86_64
      make.x86_64
      perl-Data-Dumper.x86_64
      perl-Getopt-Long.noarch
      perl-TermReadKey.x86_64
      psmisc.x86_64
      sysstat.x86_64
      unzip
    • SUSE 12 Linux Enterprise の場合は、次のコマンドを使用します。

      rpm -q bc.x86_64 binutils.x86_64 glibc-devel.x86_64 glibc.x86_64 libaio-devel.x86_64 libaio1.x86_64 libcap-ng-us.x86_64 libcap-ng0.x86_64 libcap-progs.x86_64 libcap1.x86_64 libcap2.x86_64 libelf-devel.x86_64 libgcc_s1.x86_64 libjpeg-turbo.x86_64 libjpeg62-turbo.x86_64 libjpeg62.x86_64 libpcap1.x86_64 libpcre1.x86_64 libpcre16-0.x86_64 libpng16-16.x86_64 libstdc++6.x86_64 libtiff5.x86_64 libXrender1.x86_64 libXtst6.x86_64 make.x86_64  mksh.x86_64 perl-Term-ReadKey.x86_64 pixz.x86_64 rdma-core.x86_64 smartmontools.x86_64 sysstat.x86_64 unzip xz.x86_64  --qf '%{name}.%{arch}\n'|sort

      コマンドの出力は次のようになります。

      bc.x86_64
      binutils.x86_64 
      glibc-devel.x86_64
      glibc.x86_64
      libaio-devel.x86_64
      libaio1.x86_64
      libcap-ng-utils.x86_64
      libcap-ng0.x86_64
      libcap-progs.x86_64
      libcap1.x86_64
      libcap2.x86_64
      libelf-devel.x86_64
      libgcc_s1.x86_64
      libjpeg-turbo.x86_64
      libjpeg62-turbo.x86_64
      libjpeg62.x86_64
      libpcap1.x86_64
      libpcre1.x86_64
      libpcre16-0.x86_64
      libpng16-16.x86_64
      libstdc++6.x86_64
      libtiff5.x86_64
      libXrender1.x86_64
      libXtst6.x86_64
      make.x86_64 
      mksh.x86_64
      perl-Term-ReadKey.x86_64
      pixz.x86_64
      rdma-core.x86_64
      smartmontools.x86_64
      sysstat.x86_64
      unzip
      xz.x86_64
    • SUSE 15 Linux Enterprise の場合は、次のコマンドを使用します。

      rpm -q bc.x86_64 binutils.x86_64 compat-libpthread-nonshared.x86_64  glibc-devel.x86_64 glibc.x86_64 libaio-devel.x86_64 libaio1.x86_64 libcap-ng-us.x86_64 libcap-ng0.x86_64 libcap-progs.x86_64 libcap1.x86_64 libcap2.x86_64 libelf-devel.x86_64 libgcc_s1.x86_64 libjpeg-turbo.x86_64 libjpeg62-turbo.x86_64 libjpeg62.x86_64 libpcap1.x86_64 libpcre1.x86_64 libpcre16-0.x86_64 libpng16-16.x86_64 libstdc++6.x86_64 libtiff5.x86_64 libXrender1.x86_64 libXtst6.x86_64 make.x86_64  mksh.x86_64 perl-Term-ReadKey.x86_64 pixz.x86_64 rdma-core.x86_64 smartmontools.x86_64 sysstat.x86_64 unzip xz.x86_64  --qf '%{name}.%{arch}\n'|sort

      コマンドの出力は次のようになります。

      binutils.x86_64 
      compat-libpthread-nonshared.x86_64
      glibc-devel.x86_64
      glibc.x86_64
      libaio-devel.x86_64
      libaio1.x86_64
      libcap-ng-utils.x86_64
      libcap-ng0.x86_64
      libcap-progs.x86_64
      libcap1.x86_64
      libcap2.x86_64
      libelf-devel.x86_64
      libgcc_s1.x86_64
      libjpeg-turbo.x86_64
      libjpeg62-turbo.x86_64
      libjpeg62.x86_64
      libpcap1.x86_64
      libpcre1.x86_64
      libpcre16-0.x86_64
      libpng16-16.x86_64
      libstdc++6.x86_64
      libtiff5.x86_64
      libXrender1.x86_64
      libXtst6.x86_64
      make.x86_64 
      mksh.x86_64
      perl-Term-ReadKey.x86_64
      pixz.x86_64
      rdma-core.x86_64
      smartmontools.x86_64
      sysstat.x86_64
      unzip
      xz.x86_64
  9. データベースインストーラで必要なため、bc コマンドが利用可能であることを確認します。

  10. Oracle Database インストーラとポータルインストーラの両方のアプリケーションバイナリを www.veritas.com/ja/jp からダウンロードします。購入契約の確認に記載されている手順を使用します。

  11. ユーザーアカウント作成のトラブルシューティング: ポータルのインストールプロセスでは、aptare と tomcat のユーザーアカウントが作成されます。非ローカルユーザー管理 (LDAP や NIS など) を使用して Linux ユーザーアカウントを管理している場合、useradd コマンドが正常に実行されないことがあります。次の手順を実行して、必要なユーザーを手動で事前に作成します。

    • LDAP でユーザーアカウントを作成する通常のプロセスを使用して、/home の下にホームディレクトリを持つユーザーアカウント aptare と tomcat を事前に作成します。

      ユーザー ID

      プライマリグループ

      補助グループ

      aptare

      aptare

      dba

      tomcat

      tomcat

      aptare

    • 一部の環境 (特に automount を使用する仮想化環境) では、useradd コマンドを使用すると、ホームディレクトリの作成に失敗します。このような状況では、手動で /home/aptare ディレクトリと /home/tomcat ディレクトリを作成し、chown でそれらを aptare と tomcat に設定します。

    • 追加の説明が必要な場合は、詳細についてベリタスのサポートにお問い合わせください。

  12. スクリプトの問題のトラブルシューティング: Java を必要とするスクリプトを実行すると、SELinux (Security Enhanced Linux) に関連する既知の問題が発生する場合があります。これにより、アクセス許可が拒否されたというエラーメッセージが表示されます。この問題を解決するには、テキストの再配置で共有ライブラリの使用を許可するように SELinux を設定します。

    インストーラは SELinux の設定が disabled または permissive であると想定します。

  13. ポータルが適切に機能するため、ポート 80/tcp、8011、8017 がファイアウォールで開かれていることを確認します。

  14. ss または netstat コマンドがシステムで利用可能であることを確認します。