Veritas InfoScale™ Operations Manager 7.4 ユーザーズガイド
- 第 I 部 スタートガイド
- Veritas InfoScale Operations Manager の概要
- Management Server コンソールの使用
- Veritas InfoScale Operations Manager の使用例
- 例: Veritas InfoScale Operations Manager を使った Cluster Server のトラブルシューティング
- 例: Storage Foundation によって制御されるボリュームの適切なレベルの保護
- 例: ファイアドリルを通じたディザスタリカバリレディネスとサービスグループの可用性の向上
- 例: Veritas InfoScale Operations Manager を使ったストレージの無駄の識別と削減
- 第 II 部 Veritas InfoScale Operations Manager の管理
- ユーザーアクセスの管理
- 障害監視の設定
- を使ったパースペクティブでのルール作成
- パースペクティブのルールの編集
- パースペクティブのルールの削除
- パースペクティブのルールの有効化
- パースペクティブのルールの無効化
- パースペクティブでの障害抑止
- レポートの使用
- 第 III 部 ホストの管理
- 概要
- File Replicator (VFR) 操作の管理
- ディスクグループおよびディスクの管理
- ディスクグループの作成
- ディスクグループのインポート
- ディスクのディスグループへの追加
- ディスグループでのディスクのサイズ調整
- ディスクグループのディスクの名前の変更
- ディスクグループの分割
- ディスクグループの移動
- ディスクグループの結合
- ディスクの初期化
- ディスクの交換
- ディスクのリカバリ
- ディスクのオンライン化
- ディスク使用状況の設定
- ディスクを退避させる
- トリミングの実行またはスケジュール設定
- ボリュームの管理
- Storage Foundation ボリュームの作成
- ボリュームの削除
- ボリュームの移動
- ボリュームの名前変更
- ボリュームへのミラーの追加
- ボリュームのミラーの削除
- インスタントボリュームスナップショットの作成
- ボリュームの領域最適化スナップショットの作成
- ボリュームのミラーブレークオフスナップショットの作成
- スナップショットの関連付け解除
- スナップショットの再接続
- ボリュームのサイズ調整
- ボリュームのスナップショットからのデータのリストア
- ボリュームのスナップショットの更新
- ボリュームスナップショットの更新スケジュールの設定
- 更新スケジュールへのスナップショットボリュームの追加
- ボリュームスナップショットの更新スケジュールの削除
- ボリュームの使い方の設定
- ボリューム上での FastResync の有効化
- ファイルシステムの管理
- ファイルシステムの作成
- ファイルシステムの断片化の解消
- クラスタ化されていないファイルシステムのホストからのマウント解除
- クラスタ化されていないファイルシステムのホストへのマウント
- クラスタ化されたファイルシステムのマウント解除
- クラスタ化されたファイルシステムのホストへのマウント
- ファイルシステムの再マウント
- ファイルシステムの確認
- ファイルシステムのスナップショットの作成
- ファイルシステムのスナップショットの再マウント
- ファイルシステムのスナップショットのマウント
- ファイルシステムのスナップショットのマウント解除
- ファイルシステムのスナップショットの削除
- ファイルシステムの容量を監視する
- SmartIO の管理
- アプリケーションの IO しきい値の管理
- レプリケーションの管理
- Storage Foundation レプリケーションの設定
- セカンダリへのレプリケーションの一時停止
- セカンダリのレプリケーションの再開
- セカンダリへのレプリケーションの開始
- セカンダリへのレプリケーションの停止
- プライマリの切り替え
- 元のプライマリからのテイクオーバー
- ボリュームの関連付け
- セカンダリの削除
- レプリケーションの監視
- ストレージの利用状況の最適化処理
- 第 IV 部 高可用性およびディザスタリカバリの設定の管理
- 概要
- クラスタの管理
- サービスグループの管理
- サービスグループの作成
- クラスタでのサービスグループのリンク設定
- サービスグループのオンライン化
- サービスグループのオフライン化
- サービスグループの切り替え
- システムの管理
- VSystem の管理
- リソースの管理
- グローバルクラスタ設定の管理
- ファイアドリルの実行
- リカバリ計画の使用
- ApplicationHA の管理
- アプリケーション設定の管理
- マルチサイト管理
- 付録 A. 高可用性操作のリスト
- 第 V 部 データセンターの Storage Foundation HA ライセンスの監視
- パフォーマンスの監視
- Veritas InfoScale Operations Managerパフォーマンスグラフについて
- ビジネスアプリケーションの管理
- makeBE スクリプトについて
- 拡張属性の管理
- ポリシーチェックの管理
- Dynamic Multipathing パスの管理
- CVM クラスタの管理
- Flexible Storage Sharing の管理
- 仮想化環境の監視
- Veritas InfoScale Operations Manager を使った VMWare インフラストラクチャの検出について
- Solaris ゾーンの検出について
- Veritas InfoScale Operations Manager での論理ドメインの検出について
- Veritas InfoScale Operations Manager での LPAR と VIO の検出について
- Microsoft Hyper-V 仮想化の検出について
- Web サービスの API の使用
- Veritas InfoScale Operations Manager コマンドラインインターフェース
- 付録 C. アプリケーション設定の必要条件
スナップショット: データの損失を防ぐためのバックアップ
ボリュームスナップショットは特定の時点でのボリュームの複製です。ボリュームのスナップショットを使うと、データをバックアップし、後で元のボリュームが危殆化した場合にボリュームに復元できます。
Management Server コンソールを使って、ボリュームの次の種類のスナップショットを設定できます。
フルサイズインスタントスナップショット: フルサイズインスタントスナップショットでは、同じディスクグループの互換性のあるボリュームまたはボリュームセットを使ってボリュームまたはボリュームセットのスナップショットを作成できます。フルサイズスナップショットボリュームのデータは、元のボリュームのセキュリティが危殆化した場合に、元のボリュームのデータとしてただちに利用できます。インスタントスナップショットを設定するには、ターゲットのボリュームがすでに同じディスクグループにある必要があります。スナップショットとして保持するボリュームは、別のボリュームのスナップショットではない必要があります。このスナップショットボリュームは、元のボリュームと同じサイズであり、健全な状態である必要があります。また、スナップショットのボリュームにはファイルシステムがマウントされていない必要があります。ボリュームでインスタントフルサイズスナップショットを設定するには、元のボリュームとスナップショットボリュームで Veritas FlashSnap 機能を有効にする必要があります。
領域最適化インスタントスナップショット: 領域最適化インスタントスナップショットでは、最小限のストレージリソースを使うスナップショットを作成できます。フルサイズインスタントスナップショットの場合と同様に、領域最適化インスタントスナップショットのデータは、元のボリュームのセキュリティが危殆化した場合に、元のボリュームのデータとしてただちに利用できます。ボリュームで領域最適化インスタントスナップショットを設定した場合、変更されたデータのみがスナップショットボリュームにコピーされます。この種類のスナップショットはログボリュームにとって理想的です。領域最適化インスタントスナップショットの設定では、スナップショットボリュームを前もって作成する必要はありません。領域最適化インスタントスナップショットを設定する場合、Veritas InfoScale Operations Manager はキャッシュオブジェクトを作成します。元のボリュームの変更されたデータのみがこのキャッシュオブジェクトにコピーされます。元のボリュームが作成されるのと同じディスクグループでキャッシュオブジェクトがすでに利用できるようになっている場合は、そのキャッシュオブジェクトを使って領域最適化インスタントスナップショットを設定できます。ボリュームで領域最適化インスタントスナップショットを設定するには、元のボリュームで Veritas FlashSnap 機能を有効にする必要があります。
ミラーブレークオフスナップショット: ミラーブレークオフスナップショットは、ボリュームの 1 つ以上のミラー化されたディスクが切断され、異なるボリュームとして保持されるときに作成されます。ミラーブレークオフスナップショットを設定するボリュームには、SNAP_READY 状態の 1 つ以上のプレックスが必要です。このプレックスは元のボリュームの PITC である新しいボリュームを作成するために使われます。Veritas InfoScale Operations Manager の[ミラーの追加(Add Mirror)]操作で、SNAP_READY 状態のプレックスを作成できます。
これら 3 種類のスナップショットは同じ役割を果たしますが、その機構と設定は異なります。Datavol で、3 種類すべてのスナップショットを設定できます。ボリュームでスナップショットを設定するには、この操作を実行するホストの管理者権限が必要です。
ボリュームでのスナップショットの設定について詳しくは、『Storage Foundation 管理者ガイド』を参照してください。
インスタントボリュームスナップショットを設定するには
- Management Server コンソールで、[サーバー(Server)]パースペクティブに移動し、左ペインで[管理(Manage)]を展開します。
- [組織(Organization)]または[未分類のホスト(Uncategorized Hosts)]を展開してホストを見つけます。
- ホストを展開し、[ボリューム(Volumes)]を展開します。
- 目的のボリュームを右クリックし、[スナップショット(Snapshot)]、[作成(Create)]を選択します。
- [スナップショットの作成(Create Snapshot)] - [スナップショットのレベルの選択ページ(Snapshot Level Selection Page)]ウィザードパネルで、[ボリュームレベルスナップショット(Volume Level Snapshots)]を選択して、[次へ(Next)]をクリックします。
- [スナップショットの作成(Create Snapshot)] - [スナップショットの種類の選択ページ(Snapshot Type Selection Page)]ウィザードパネルで、[インスタント(Instant)]を選択して、[拡張(Advance)]をクリックします。
- [スナップショットの作成(Create Snapshot)] - [拡張オプション(Advance Options)]ウィザードパネルで、[設定(Configure)]をクリックして、選択項目を確認します。[保存(Save)]、[次へ(Next)]の順にクリックします。
- [スナップショットの作成(Create Snapshot)] - [ディスクの選択ページ(Disk Selection Page)]ウィザードパネルで、自動または手動によりスナップショット用のディスクを選択できます。
自動による処理を選択した場合は、[次へ(Next)]をクリックします。
手動による処理を選択した場合は、グリッド内のディスクを選択して、[次へ(Next)]をクリックします。
- [スナップショットの設定(Configure Snapshot)] - [概略(Summary)]パネルで、設定情報を確認します。[完了(Finish)]をクリックします。
- [結果(Result)]パネルで、スナップショットが正常に設定されたことを確認します。
領域最適化ボリュームスナップショットを設定するには
- Management Server コンソールで、[サーバー(Server)]パースペクティブに移動し、左ペインで[管理(Manage)]を展開します。
- [組織(Organization)]または[未分類のホスト(Uncategorized Hosts)]を展開してホストを見つけます。
- ホストを展開し、[ボリューム(Volumes)]を展開します。
- 目的のボリュームを右クリックし、[スナップショット(Snapshot)]、[作成(Create)]を選択します。
- [スナップショットの作成(Create Snapshot)] - [スナップショットのレベルの選択ページ(Snapshot Level Selection Page)]ウィザードパネルで、[ボリュームレベルスナップショット(Volume Level Snapshots)]を選択して、[次へ(Next)]をクリックします。
- [スナップショットの作成(Create Snapshot)] - [スナップショットの種類の選択ページ(Snapshot Type Selection Page)]ウィザードパネルで、[領域最適化(Space optimized)]を選択して、[拡張(Advance)]をクリックします。
- [スナップショットの作成(Create Snapshot)] - [拡張オプション(Advance Options)]ウィザードパネルで、[設定(Configure)]をクリックして、必要な情報を入力します。[保存(Save)]、[次へ(Next)]の順にクリックします。
- [スナップショットの作成(Create Snapshot)] - [ディスクの選択ページ(Disk Selection Page)]ウィザードパネルで、自動または手動によりスナップショット用のディスクを選択できます。
自動による処理を選択した場合は、[次へ(Next)]をクリックします。
手動による処理を選択した場合は、グリッド内のディスクを選択して、[次へ(Next)]をクリックします。
- [スナップショットの設定(Configure Snapshot)] - [概略(Summary)]パネルで、設定情報を確認します。[完了(Finish)]をクリックします。
- [結果(Result)]パネルで、スナップショットが正常に設定されたことを確認します。
ブレークオフミラーボリュームスナップショットを設定するには
- Management Server コンソールで、[サーバー(Server)]パースペクティブに移動し、左ペインで[管理(Manage)]を展開します。
- [組織(Organization)]または[未分類のホスト(Uncategorized Hosts)]を展開してホストを見つけます。
- ホストを展開し、[ボリューム(Volumes)]を展開します。
- 目的のボリュームを右クリックし、[スナップショット(Snapshot)]、[作成(Create)]を選択します。
- [スナップショットの作成(Create Snapshot)] - [スナップショットのレベルの選択ページ(Snapshot Level Selection Page)]ウィザードパネルで、[ボリュームレベルスナップショット(Volume Level Snapshots)]を選択して、[次へ(Next)]をクリックします。
- [スナップショットの作成(Create Snapshot)] - [スナップショットの種類の選択ページ(Snapshot Type Selection Page)]ウィザードパネルで、[ミラーブレークオフ(Mirror break-off)]を選択して、[拡張(Advance)]をクリックします。
- [スナップショットの作成(Create Snapshot)] - [拡張オプション(Advance Options)]ウィザードパネルで、[設定(Configure)]をクリックして、必要な情報を入力します。[保存(Save)]、[次へ(Next)]の順にクリックします。
- [スナップショットの作成(Create Snapshot)] - [ディスクの選択ページ(Disk Selection Page)]ウィザードパネルで、自動または手動によりスナップショット用のディスクを選択できます。
自動による処理を選択した場合は、[次へ(Next)]をクリックします。
手動による処理を選択した場合は、グリッド内のディスクを選択して、[次へ(Next)]をクリックします。
- [スナップショットの設定(Configure Snapshot)] - [概略(Summary)]パネルで、設定情報を確認します。[完了(Finish)]をクリックします。
- [結果(Result)]パネルで、スナップショットが正常に設定されたことを確認します。