Veritas NetBackup™ リリースノート

Last Published:
Product(s): NetBackup (8.2)
  1. NetBackup 8.2 について
    1.  
      NetBackup 8.2 のリリースについて
    2.  
      NetBackup の最新情報について
    3.  
      NetBackup サードパーティの法的通知について
  2. 新機能、拡張機能および変更
    1.  
      NetBackup の新しい拡張と変更について
    2. NetBackup 8.2 の新機能、変更点、拡張機能
      1.  
        NetBackup 8.2 でサポートされる外部認証局の証明書
      2.  
        NetBackup 管理コンソールからの外部セキュリティ証明書の構成
      3.  
        NetBackup は外部証明書ソースとしてファイルベースの証明書と Windows 証明書ストアをサポート
      4.  
        スマートカードまたはソフトウェア証明書による NetBackup Web UI サインインのサポート
      5.  
        1 秒間に開始できるバックアップジョブ数の増加
      6.  
        圧縮率と重複排除率が MSDP ストレージに対して個別に報告されるようになりました。
      7.  
        NetBackup 8.2 の RESTful API
      8.  
        新しい API キー機能による API とコマンドでのユーザー認証
      9.  
        NetBackup 8.2 のサポートの追加および変更点
      10.  
        NetBackup ライセンスの機能拡張
      11.  
        NetBackup での NAT のサポートについて
      12.  
        NetBackup 8.2 サーバーからの BMR クライアントのリストアでは NetBackup CA が署名した証明書が必要
      13.  
        update_clients スクリプトをクライアントのプッシュに利用できなくなりました
      14.  
        将来のリリースで廃止される予定のいくつかのシャットダウンコマンド
      15.  
        BigData ポリシーでの OpenStack の作業負荷の保護
      16.  
        新しく追加されたインストール前チェック
      17.  
        UNIX でのインストール時の RBAC ロールの割り当て
      18.  
        メディアサーバーのインストールおよびアップグレードの機能強化
      19.  
        メディアサーバーをアップグレードするための VxUpdate のサポート
      20.  
        インストール後すぐにマスターサーバー上のクラウド構成ファイルを更新するか、NetBackup 8.2 にアップグレードする
      21.  
        証明書失効リスト (CRL) に対するクラウドプロバイダの証明書の検証
      22.  
        新しいクラウドストレージに対するカスタムオブジェクトのチャンクサイズの構成
      23.  
        NetBackup Cloud 構成サービスの変更
      24.  
        古いクラウドストレージメディアサーバーをサポートするための新しいパラメータ (CSSC_ALLOW_LEGACY_AUTH) の追加
      25.  
        Amazon Snowball と Amazon Snowball Edge を使用する NetBackup でクラウドにデータのバックアップを作成する
      26.  
        自動イメージレプリケーション (AIR) とターゲット AIR で CloudCatalyst ストレージサーバーのサポートを開始
      27.  
        統合されたスナップショット管理の拡張機能
      28.  
        csconfig コマンドユーティリティに追加された新しいオプション (reinitialize)
      29.  
        VMware 向けの NetBackup の機能拡張
      30.  
        NetBackup による RHV (Red Hat Virtualization) の保護
      31.  
        インスタントアクセスの新機能
      32.  
        VMware、RHV、Hyper-V リソースのグローバルリソースの制限の変更
      33.  
        Nutanix AHV 仮想マシンのリカバリプロセスの強化
      34.  
        NetBackup は予定されている Nutanix AHV プラグインを通じて Nutanix AHV のアクセラレータのサポートを導入
      35.  
        Microsoft SQL Server エージェントの機能強化
  3. 操作上の注意事項
    1.  
      NetBackup 8.2 の操作上の注意事項について
    2. NetBackup のインストールとアップグレードの操作上の注意事項
      1.  
        Linux デーモンのシャットダウンの問題
      2.  
        ネイティブインストールの要件
      3.  
        NetBackup 8.2 と SUSE 15 のインストールの問題
      4.  
        NetBackup 8.2 と RHEL 8 のインストールの問題
      5.  
        NetBackup サーバーで RFC 1123 と RFC 952 に準拠したホスト名を使用する必要がある
      6.  
        インストール DVD を挿入すると表示されるメニューからインストールしないでください
      7.  
        HP-UX ItaniumのvPars SRPのコンテナのサポートについて
    3. NetBackup の管理と一般的な操作上の注意事項
      1.  
        NetBackup マスターサーバーが btrfs ファイルシステムでサポートされない
      2.  
        NBAC が存在する環境で非管理者ユーザーがリソース制限を読み取りまたは更新できない
      3.  
        メディアサーバーとバックアップホストは BigData ポリシーに同じ NetBackup バージョンを使用する必要がある
      4.  
        BigData ポリシーを使用する作業負荷のバックアップが失敗する
      5.  
        インスタンスの再作成が失敗した場合でも OpenStack リストアジョブが正常に実行される
      6.  
        IPv6 アドレスをクライアント名またはイメージ名として使う場合の NetBackup の制限事項
    4. NetBackup 管理インターフェースの操作上の注意事項
      1.  
        Web UI から NetBackup 管理コンソールセッションを終了するとユーザーがログアウトされない
      2.  
        NetBackup Web UI セッションを終了してもユーザーがすぐにログアウトされない
      3.  
        NetBackup 8.2 がサポートするアクセス制御方式
      4.  
        リモート管理コンソールからポリシーにアクセスすると、「操作がタイムアウトしました」というメッセージが表示される
      5.  
        X フォワーディングを使った NetBackup 管理コンソールの起動が特定の Linux プラットフォーム上で失敗することがある
      6.  
        NetBackup 管理コンソールの X フォワーディングで断続的に問題が発生する
      7.  
        NetBackup の 管理コンソールの初期化時に機能が低下する
      8.  
        Solaris 10 Update 2 以降がインストールされている Solaris SPARC 64 ビットシステムで簡体中国語 UTF-8 ロケールを使用すると、NetBackup 管理コンソールでエラーが発生する
    5. NetBackup API の操作上の注意事項
      1.  
        パーセントエンコードされた URL を使用して NetBackup API を呼び出す必要がある
      2.  
        再開されたバックアップまたはスナップショットジョブが失敗した場合に、ジョブイニシエータ ID が NetBackup のジョブ API の応答に表示されなくなる
    6. NetBackup クラウドの操作上の注意事項
      1.  
        OpenStack バックアップジョブがエラー 6619 で失敗する
      2.  
        自動ディザスタリカバリで AWS VM のインポートの前提条件を満たした VM をリカバリする
      3.  
        自動 DR サーバーでインポートおよび recoverec2 ジョブが失敗する
      4.  
        Windows OS が搭載された AWS EC2 インスタンスを使用するための管理者パスワードを取得できない
      5.  
        CRL を使用した証明書失効チェックは Veritas Access クラウドストレージでサポートされていない
      6.  
        SSL がオフの場合、ストレージサーバーに CRL の正しくない値が表示されることがある
    7. NetBackup と Veritas CloudPoint に関する操作上の注意事項
      1.  
        CloudPoint 2.x のメッセージが ISM では英語になる
      2.  
        Microsoft Azure の作業負荷のイメージのクリーンアップが失敗することがある
    8. NetBackup データベースとアプリケーションエージェントの操作上の注意事項
      1. NetBackup for Hadoop の操作上の注意事項
        1.  
          Kerberos を使用した Hadoop のリストアジョブがエラー 2850 で失敗する
    9. NetBackup 重複排除に関する注意事項
      1.  
        MSDP KMS 暗号化を構成するときにダイアログボックスが応答しなくなることがある
    10. NetBackup の国際化と日本語化の操作に関する注意事項
      1.  
        データベースおよびアプリケーションエージェントでのローカライズ環境のサポート
      2.  
        特定の NetBackup ユーザー定義の文字列には非 US ASCII 文字を含めないようにする
    11. NetBackup for NDMP の操作上の注意事項
      1.  
        ファイルパスの親ディレクトリが NDMP 増分イメージに存在しないことがある
    12. NetBackup SAN クライアントおよびファイバートランスポートの操作上の注意事項
      1.  
        NetBackup クライアントの nbftclnt プロセスを停止できない
    13. NetBackup Snapshot Client の操作上の注意事項
      1.  
        HPE 3PAR アレイのスナップショットのインポートが状態コード 4213 で失敗する
      2.  
        指定した時点へのロールバック後のスナップショットの削除
      3.  
        スナップショットからのインデックス操作でスナップショットの内容がカタログに正確に入力されない
    14. NetBackup 仮想化の操作上の注意事項
      1. NetBackup for VMware の操作上の注意事項
        1.  
          Web UI と API を使用して VMware VM を ESXi クラスタにリストアするときリカバリ前チェックの検証に失敗する場合がある
        2.  
          メディアサーバーが仮想化サーバーにアクセスできず、状態コード 200 で失敗する
        3.  
          NetBackup および vCloud Director のサポート
      2. NetBackup for Hyper-V の操作上の注意事項
        1.  
          リカバリウィザードで、選択した Hyper-V サーバーの参照に失敗する
  4. 付録 A. NetBackup ユーザーの SORT について
    1.  
      Veritas Services and Operations Readiness Tools について
    2.  
      SORT の新規インストールのための推奨手順
    3.  
      SORT のアップグレードのための推奨手順
  5. 付録 B. NetBackup のインストール要件
    1.  
      NetBackup のインストール要件について
    2.  
      NetBackup に必要なオペレーティングシステムパッチと更新
    3.  
      NetBackup 8.2 のバイナリサイズ
  6. 付録 C. NetBackup の互換性の要件
    1.  
      NetBackup の互換性リストと情報について
    2.  
      NetBackup の End-of-Life のお知らせについて
  7. 付録 D. 他のNetBackup マニュアルおよび関連マニュアル
    1.  
      NetBackup の関連マニュアルについて

NetBackup に必要なオペレーティングシステムパッチと更新

NetBackup のサーバーおよびクライアントのインストールは、NetBackup 互換性リストに一覧表示されているオペレーティングシステム (OS) の定義済みセットでのみサポートされます。ほとんどの OS ベンダーが、製品のパッチ、更新、およびサービスパック (SP) を提供しています。プラットフォームのテスト時には OS の最新の SP または更新レベルでテストすることが、NetBackup のクオリティエンジニアリングのベストプラクティスです。したがって、NetBackup はすべてのベンダー GA 更新 (n.1、n.2 など)または SPS (SP1、SP2 など)。ただし、既知の互換性の問題が特定の SP または更新された OS レベルに存在する場合、この情報は互換性リストで特定されます。このような互換性の問題が見られない場合、ベリタス社は、サーバーとクライアントに最新の OS 更新をインストールしてから NetBackup をインストールまたはアップグレードすることをお勧めします。

互換性リストには、最新のメジャーリリースラインでの最小の NetBackup バージョンをサポートするために必要な最小の OS レベルに関する情報が含まれます。場合によっては、NetBackup の新しいリリースが特定のベンダーによる OS 更新またはパッチを必要とすることがあります。表: NetBackup 8.2 に必要なオペレーティングシステムパッチと更新は、NetBackup 8.2で必要な OS 更新およびパッチを示しています。ただし、この情報はリリース間で変わる場合があります。NetBackup 8.2 およびその他の NetBackup リリースに関する最新の必須 OS パッチ情報は、Veritas SORT (Services and Operational Readiness Tools) Web サイトおよび NetBackup 互換性リストで確認できます。

NetBackup の互換性リストと情報についてを参照してください。

Veritas Services and Operations Readiness Tools についてを参照してください。

メモ:

OS ベンダーは、表: NetBackup 8.2 に必要なオペレーティングシステムパッチと更新にリストされているパッチよりも優先されるまたはそれに置き換わるより最新の更新またはパッチをリリースしている可能性があります。ここおよび SORT にリストされている OS パッチは、NetBackup のインストールと実行に必要な最小のパッチレベルであると考える必要があります。表: NetBackup 8.2 に必要なオペレーティングシステムパッチと更新にリストされているものに優先されるまたはそれらに置き換わる OS 更新、パッチ、またはパッチバンドルは、特に指定されていないかぎりサポートされます。ベリタス社は、個別の OS ベンダーのサポート Web サイトを参照して最新のパッチ情報を入手することをお勧めします。

メモ:

表: NetBackup 8.2 に必要なオペレーティングシステムパッチと更新 に記載されている NetBackup クライアント向けの必須パッチも、クライアントが適切に動作するためにマスターサーバーとメディアサーバーにインストールする必要があります。

表: NetBackup 8.2 に必要なオペレーティングシステムパッチと更新

オペレーティングシステムの種類とバージョン

NetBackup の役割

パッチ

注意事項

AIX 6.1

クライアントのみ

AIX ランタイムライブラリ 9.0.0.3 以降

ランタイムライブラリは 9.0.0.3 以降である必要があります。バージョン 9.0.0.3 に変更した後に再起動する必要がある場合があります。

Beijing Linx Software Corp Linx OS

マスター、メディア、クライアント

カーネル 2.6.32.26 以降

 

CentOS 6.x

マスター、メディア、クライアント

カーネル 2.6.32-608.el6 以降

 

CentOS 7.x

マスター、メディア、クライアント

カーネル 3.10.0-241.el7 以降

 

Debian 8

マスター、メディア、クライアント

カーネル 3.16.7-1 以降

詳細情報を参照できます。

Debian 8 リリースノート

HP-UX

クライアントのみ

COMPLIBS.LIBM-PS32

HP-UX プラットフォーム上に AT をインストールする場合、このパッチが必要になります。

HP-UX IA-64

クライアントのみ

Networking.NET-RUN: /usr/lib/libipv6.sl

 
 

クライアントのみ

Networking.NET-RUN-64: /usr/lib/pa20_64/libipv6.1

 
 

クライアントのみ

Networking.NET-RUN-64: /usr/lib/pa20_64/libipv6.sl

 
 

クライアントのみ

Networking.NET2-RUN: /usr/lib/hpux32/libipv6.so

 
 

クライアントのみ

Networking.NET2-RUN: /usr/lib/hpux32/libipv6.so.1

 
 

クライアントのみ

Networking.NET2-RUN: /usr/lib/hpux64/libipv6.so

 
 

クライアントのみ

Networking.NET2-RUN: /usr/lib/hpux64/libipv6.so.1

 
 

クライアントのみ

Networking.NET2-RUN: /usr/lib/libipv6.1

 

HP-UX 11.31

メディア

QPK1131 (B.11.31.1003.347a) パッチバンドル

このパッチバンドルは NetBackup メディアサーバーのサポートに必要です。これは HP-UX March 2010 パッチバンドルです。

Oracle Linux 6

メディア、クライアント

カーネル 2.6.32-504.14.1 以降

詳細情報を参照できます。

カーネルのセキュリティとバグ修正に関する更新

Oracle Linux 7

メディア、クライアント

カーネル 3.10.0-229.7.1 以降

詳細情報を参照できます。

カーネルのセキュリティとバグ修正に関する更新

Red Hat Enterprise Linux 6

マスター、メディア、クライアント

カーネル 2.6.32-504.16.2.el6 以降

詳細情報を参照できます。

Red Hat テクニカルノート

RHSA-2015:0864 - セキュリティアドバイザリ

Red Hat Enterprise Linux 7

マスター、メディア、クライアント

カーネル 3.10.0-229.7.2.el7 以降

詳細情報を参照できます。

Red Hat テクニカルノート

RHSA-2015:1137 - セキュリティアドバイザリ

SUSE Linux 11

マスター、メディア、クライアント

SUSE Linux Enterprise 11 Service Pack 3 以降

詳細情報を参照できます。

Linux カーネルのセキュリティ更新: SUSE-SU-2014:1695-1

SUSE Linux 12

マスター、メディア、クライアント

カーネル 3.12.31 以降

詳細情報を参照できます。

Linux カーネルのセキュリティ更新: SUSE-SU-2015:0068-1

Windows Vista x86-64

クライアント

KB936357

Microsoft マイクロコード信頼性更新 (推奨)

 

クライアント

KB952696

暗号化されたファイルをバックアップするために必要な更新を含んでいます。

Windows Server 2008 x86-64

クライアント

KB952696

暗号化されたファイルをバックアップするために必要な更新を含んでいます。

Windows Server 2008 x86-64 (SP2)

マスター、メディア、クライアント

KB979612

TCP ループバック遅延と UDP 遅延を改善するホットフィックス。

Windows Server 2008 x86-64 R2

マスター、メディア、クライアント

KB2265716

コンピュータがランダムに応答停止する場合のホットフィックス。

このパッチが Windows Server 2008 R2 SP1 に含まれていることに注意してください。

 

マスター、メディア、クライアント

KB982383

ディスク I/O 負荷が大きい状況で I/O パフォーマンスが低下する場合のホットフィックス。

このパッチが Windows Server 2008 R2 SP1 に含まれていることに注意してください。

 

マスター、メディア、クライアント

KB983544

レジストリハイブファイルの「修正日時」ファイル属性の更新。

このパッチが Windows Server 2008 R2 SP1 に含まれていることに注意してください。

 

マスター、メディア、クライアント

KB979612

TCP ループバック遅延と UDP 遅延を改善するホットフィックス。

このパッチが Windows Server 2008 R2 SP1 に含まれていることに注意してください。

ベリタスでは、Windows オペレーティングシステムで NetBackup を実行する場合は、次の更新をお勧めします。

  • Microsoft Storport の Hotfix。この Hotfix は、Windows x86 および x64 の SP1 と SP2 の両方に適用されます (必須)。http://support.microsoft.com/?id=932755

  • Symantec AntiVirus。最新版と最新アップデートへの更新 (必須)。

  • SYMEVENT ドライバの更新 (必須)。最新バージョンのドライバに更新してください。