NetBackup™ 管理者ガイド (高可用性環境)
- このマニュアルについて
- 単一障害点に対する NetBackup の保護
- カタログバックアップとリカバリを使用したサイトディザスタリカバリについて
- 自動イメージとカタログレプリケーションによるサイトの損失保護について
- 完全カタログレプリケーションを使った NetBackup プライマリサーバーの配備
- クラスタでの NetBackup を使用したバックアップおよびリストア
レプリケーションの注意事項について
カタログレプリケーションを使って NetBackup を配備するには、実際の配備を計画するための次の要因を考慮してください。
表: レプリケーションの注意事項
注意事項 |
説明 |
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プライマリサーバーの注意事項 |
ベリタスは、プライマリサーバーとメディアサーバーの両方として機能する 1 台のプライマリサーバーを動作させることをお勧めしません。異なるサイトで利用可能なストレージデバイスに互換性がなければ、それはストレージユニット定義とバックアップエラーに関する問題の原因となる場合があります。 カタログレプリケーションはカタログバックアップの代用にはならず、カタログは定期的にバックアップする必要があります。 |
ネットワークの注意事項 |
複数サイト単一ドメイン構成では、プライマリサーバーは両方のサイトのメディアサーバーを制御します。メタデータはサイト間を通過する必要があります。このメタデータの通信はサイト間の標準 I/P リンクを介して送信されます。同じリンクはグローバルクラスタ制御のハートビートリンクとして使うことができます。この通信を処理するために少なくとも 10 Mb/秒、理想としては 100 Mb/秒のリンクをサイト間に提供することをお勧めします。 ホストベースのレプリケーションが使われる場合、追加の I/P 帯域幅がレプリケーション層に必要になります。追加の帯域幅も考慮する必要があります。 |
DNS の注意事項 |
代替サイトのプライマリサーバーノードがメインサイトのプライマリサーバーノードと異なるサブネットにある場合は、フェールオーバー処理の一部として DNS の変更が必要になります。クラスタフェールオーバー処理を使用すると、DNS の変更を自動的に開始できます。また、処理を手動で開始できます。バックアップシステムは変更が全面的に伝播されるまで正しく機能しません。これはサイトのフェールオーバーのリカバリ時間に影響する場合があります。 メモ: クラスタサービスグループによって DNS の変更を自動的に伝播するには、DNS のリソースを NetBackup の起動後にオンラインにする必要があります。 |
メインおよび代替のプライマリサーバーの注意事項 |
カタログのレプリケーション時にフェールオーバーを実行するには、メインと代替のプライマリサーバーで同じトポロジーを使う必要があります。 メインおよび代替サイトのプライマリサーバーノードは、両方ともクラスタ化するかまたは両方とも非クラスタ化する必要があります。 メモ: クラスタ化されたプライマリサーバーは、各サイトでノードの数が同じである必要はありません。 詳しくは、次の記事を参照してください。 |