Enterprise Vault™ Compliance Accelerator 管理者ガイド
- Compliance Accelerator の概要
- Compliance Accelerator クライアントの概要
- 従業員と従業員グループの設定
- 部門を使った操作
- アイテムの検索
- Compliance Accelerator を使った検索について
- Compliance Accelerator 検索スケジュールの作成
- ホットワードを使用したアイテムの検索
- 手動によるアイテムのレビュー
- Compliance Accelerator を使ったレビューについて
- アイテムのエスカレーション
- リサーチフォルダを使った作業
- アイテムのエクスポート
- レポートの作成と表示
- 利用可能な Compliance Accelerator のレポート
- OData Web サービスを使った Compliance Accelerator データセットの表示について
- 付録 A. Compliance Accelerator のカスタマイズ
- 付録 B. XML ファイルからの設定データのインポート
- 付録 C. トラブルシューティング
- Compliance Accelerator のレポートに関する問題
[自己レビューの禁止]オプションで例外従業員のレビューアクティビティを制限する方法
Compliance Accelerator の部門レビューアロールを持つユーザーを例外従業員としても指定している場合、そのユーザー自身が送信または受信したアイテムをレビューできないようにすることができます。デフォルトでは、Compliance Accelerator は、そのようなユーザーが自分のアイテムをレビューすることを許可します。この場合、例外従業員が非例外従業員に送信したアイテムが、次のレビューセットの両方に表示される可能性があります。
例外レビューアのレビューセット (送信者が例外従業員であるため)。例外従業員はこのレビューセットにアクセスできません。
部門レビューセット (受信者が例外従業員ではないため)。アイテムを送信した例外従業員は、部門レビューアロールによってこのレビューセットにアクセスし、アイテムにレビューマークを割り当てることができる可能性があります。
この動作は、設定オプション[自己レビューの禁止]を設定するとブロックできます。
レビューの設定オプションを参照してください。
[自己レビューの禁止]オプションを設定すると、例外従業員として指定されている部門でアイテムをレビューする Compliance Accelerator ユーザーに次のような制限がかけられます。
これらのユーザーは、自分が送信または受信したアイテムに対するプレビュー、マーク付け、コメント追加を実行できません。たとえば、表示をブロックされているメッセージのプレビューを試みたときに、次のメッセージが表示されます。
You are not authorized to review this item. Contact your administrator for help.
また、これらのユーザーは、印刷可能バージョンでのアイテムの表示、アイテムの履歴の表示、元の形式でのダウンロード、他のレビューアが追加したコメントの表示を実行できません。
これらのユーザーが複数のアイテムを一度にマーク付けしたり、複数のアイテムに一度にコメントを追加したりした場合、Compliance Accelerator では、そのユーザーがレビューを許可されているアイテムのみが処理されます。そのユーザーに対して表示がブロックされているアイテムは無視されます。これらの場合、一括レビューされたアイテムを Compliance Accelerator で処理するのに通常より時間がかかります。
部門レビューセット内のアイテムに対するマーク付けやコメント追加の制限は、リサーチフォルダにも適用されます。ただし、例外従業員は、自分のアイテムをリサーチフォルダから部門レビューセットにコミットしたり、リサーチフォルダからそれらのアイテムを削除したり、別のリサーチフォルダにコピーしたりできる可能性があります。
[自己レビューの禁止]オプションで最良の結果を得るには、次の点に留意してください。
[自己レビューの禁止]オプションは、すべての Compliance Accelerator カスタマーに適用される、アプリケーション全体を対象としたオプションです。
このオプションは、自分のアイテムの自己レビューを引き続き許可されるエスカレーションレビューアには適用されません。そのため、部門内で例外従業員にも指定されているユーザーには、エスカレーションレビューアのロールを割り当てないようにします。ただし、ユーザーに 1 つの部門内でエスカレーションレビューアのロールを割り当て、その従業員を別の部門で例外従業員に指定することは可能です。
可能な場合は、例外従業員を他のレビューアまたはスーパーバイザの代行には指定しないでください。例外従業員は、自分のアイテムのレビューをブロックされているために、すべての代行責任を果たせない可能性があります。
レビューするアイテムを他の人に明示的に割り当てる場合は注意が必要です。例外従業員が送信または受信したアイテムをその例外従業員に割り当てても、例外従業員はそれらのアイテムをレビューできません。
例外従業員に指定されている部門内でレビューロールも持つユーザーは、Compliance Accelerator がメールボックスアーカイブからレビューセットに追加したアイテムを自己レビューできます。ただし、Compliance Accelerator がジャーナルアーカイブからレビューセットに追加したアイテムの場合は自己レビューできません。