Cluster Server 7.4.3 付属エージェントリファレンスガイド - Linux
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DNS エージェントの属性
表: 必須属性
必須属性 | 説明 |
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Domain | エージェントが管理する DNS ゾーンを表す文字列。 ドメイン名は英数字の記号とハイフンのみを含むことができます。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー 例:
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ResRecord | ResRecord は DNS リソースレコード値の関連です。各 ResRecord 属性は、次の 2 つの値で構成されます: DNS レコードキー = DNS レコードデータ。レコードキーは重複のない値でなければならないことに注意します。 リソースレコードリストに、ResRecord 属性のレコードキーまたはレコードデータの一部として無効な値が含まれている場合、リソースは UNKNOWN 状態を報告します。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - 関連 例:
部分ホスト名のみを使います。 完全修飾ドメイン名を使った場合、名前の終わりにピリオドの「.」を追記します。 CNAME レコードの場合、次を使います。
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ResRecord(続き) | エージェントは、大文字と小文字を区別するパターン一致を使います。また、Domain 属性値と ResRecord 属性値も使い、リソースレコードタイプを判別します。 RR の種類は次のとおりです。
メモ: ResRecord 属性名が RFC 1035 に準拠していない場合、警告メッセージはエンジンログファイルに記録されます。 ResRecord の関連付けは使われません。 この例外として、DNS エージェントはホスト名で下線文字(「_」)の使用を許可します。DNS ホスト名に下線文字を含む DNS リソースレコードを設定する前に、DNS サーバーで下線文字がサポートされていることを確認します。 |
表: オプションの属性
オプションの属性 | 説明 |
---|---|
TTL | この属性(0 以外の整数)は、更新するゾーンの DNA エントリの存続時間(Time To Live)を秒単位で表します。 この数値が小さければ DNS サーバーでのヒット数が多いことを表し、大きければクライアントが更新を認識するまでに要する時間が長いことを表します。 TTL は、値 0 を取ることがあります。これは、レコードをキャッシュしないことを示しますが、最大は 2,147,483,647 秒で、68 年に相当します。 現在のベストプラクティスの推奨(RFC 1912)では、1 日以上の値を提案していますが、RR のようにさほど頻繁には変更されない場合、数週間の値を検討してください。 データ形式と値のタイプ: 整数 - スカラー デフォルト: 86400 例: 3600 |
StealthMasters | ドメイン内のプライマリマスターネームサーバーを一覧表示します。 最初のサーバーはゾーンの SOA(Start of Authority)レコードから取得されるため、この属性は省略可能です。 プライマリマスターネームサーバーがステルスサーバーである場合は、属性を定義します。ステルスサーバーは、ゾーンに対して権限を有するネームサーバーですが、そのゾーンの SOA レコードには表示されません。 ステルスサーバーは隠れており、インターネットからの直接の攻撃を防ぎます。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - ベクトル 例: {"10.190.112.23", "2620:128:f0a2:9001::102:108"} |
TSIGKeyFile | セキュアな更新の DNS を設定する場合に必須です。 プライベートトランザクションシグネチャ(TSIG: Transaction Signature)キーを含むファイルへの絶対パスを指定します。この属性は、設定する DNS サーバーが Unix ベースの DNS サーバーの場合のみ設定します。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー 例: /var/tsig/example.com.+157+00000.private |
CreatePTR | タイプ A または AAAA の各 RR に対して PTR レコードを作成するように online エージェント関数に指示するには、CreatePTR 属性を使います。レコードを作成するには、この属性の値を True(1)に設定する必要があります。 この属性を使う前に、同じマスターサーバーまたはステルスサーバーがフォワードゾーン(A または AAAA)とリバースゾーンを提供することを確認します。 データ形式と値のタイプ: ブール - スカラー デフォルト: 0 例: 1 |
OffDelRR | ResRecord キーが定義するすべてのレコードを削除するように offline エージェント関数と clean エージェント関数に指示するには、OffDelRR 属性を使います。エージェントによってすべてのレコードが削除されるようにするには、この属性の値を 1(True)に設定する必要があります。 データ形式と値のタイプ: ブール - スカラー デフォルト: 0 例: 1 |
UseGSSAPI | 設定した DNS サーバーが Windows DNS サーバーでセキュアな動的更新が許可される場合のみ、UseGSSAPI 属性を使用します。 メモ: Windows DNS で非セキュアな更新が許可されている場合はこの属性を設定しないでください。 この属性を 1 に設定すると、エージェントは -g オプションを nsupdate コマンドとともに使います。 セキュアな Windows DNS サーバーで DNS エージェントを使用する場合の必要条件について詳しくは「DNS エージェントの注意事項を参照してください。」を参照してください。 データ形式と値のタイプ: ブール - スカラー デフォルト: 0 例: 1 |
RefreshInterval | この属性は、DNS エージェントが DNS サーバーのリソースレコード(RR)の更新を試みる時間間隔を秒単位で表します。デフォルト値の 0 は、DNS エージェントが DNS サーバーのレコード更新を行わないことを示します。DNS レコードの更新を行えない場合、ログに警告メッセージが書き込まれます。 メモ: RefreshInterval の期間に達した後、次の監視サイクルで更新要求が送信されます。 DNS エージェントが DNS レコードを更新できない場合、DNS レコードは清掃操作の結果、または DNS 管理者によって削除され、DNS リソースに障害が発生します。 データ形式と値のタイプ: 整数 - スカラー デフォルト: 0 例: 3600 |
CleanRRKeys | 新しいレコードを追加する前に、設定したキーのすべての既存 DNS レコードをクリーンアップするように、online エージェント関数に指示する場合に使用します。デフォルト値(0)はこの動作を無効にします。 メモ: 複数の DNS リソースが ResRecord 属性で同じキー値に設定されている場合、この属性の値を 1 に設定しないでください。 データ形式と値のタイプ: ブール - スカラー デフォルト: 0 例: 1 |