Veritas NetBackup™ ログリファレンスガイド
- ログの使用
- バックアッププロセスおよびログ記録
- メディア、デバイスプロセスおよびログ記録
- リストアプロセスおよびログ記録
- 高度なバックアップおよびリストア機能
- ストレージのログ記録
- NetBackup Deduplication ログ
- OpenStorage Technology (OST) のログ記録
- SLP (Storage Lifecycle Policy) および自動イメージレプリケーション (A.I.R.) のログ記録
- NetBackup の安全な通信のログ記録
- スナップショット技術
- ログの場所
- NetBackup 管理コンソールのログ記録
- ログアシスタントの使用
SAN クライアントファイバートランスポートのリストア
SAN クライアントのリストアのプロセスの流れは次のとおりです (示される順序)。
リストアを開始すると、NetBackup によってクライアントの bprestore プログラムが起動され、そのプログラムによって要求が Request デーモン bprd に送信されます。この要求によって、ファイルおよびクライアントが識別されます。その後、NetBackup Request デーモンによって、bpcd (NetBackup Client デーモン) を使用して Backup Restore Manager (bpbrm) が起動されます。
メモ:
Backup Exec イメージのリストアを行う場合は、クライアント上では、bpbrm によって tar32.exe ではなく mtfrd.exe が起動されます。サーバープロセスは、NetBackup のリストアの場合と同じです。
対象のデータが存在するディスクまたはテープがマスターサーバーに接続されている場合、マスターサーバーで、bprd によって Backup Restore Manager が起動されます。そのディスクユニットまたはテープユニットがメディアサーバーに接続されている場合、そのメディアサーバーで、bprd によって Backup Restore Manager が起動されます。
bpbrm によって bptm が起動され、バックアップ ID と shmfat (共有メモリ) フラグが bptm に渡されます。
bptm によって、次の処理が実行されます。
bpbrm によって、bpcd を介してtar が起動され、バックアップ ID、ソケット情報、shmfat (共有メモリ) フラグが tar に渡されます。
bptm によって、次の処理が実行されます。
ストレージデバイスからイメージが読み込まれます。
bptm の子プロセスが作成されます。この処理では、バックアップイメージがフィルタリングされて、リストア用に選択されたファイルだけがクライアントに送信されます。
サーバー上の共有バッファにイメージデータが書き込まれます。
バッファに空きがない場合、またはジョブが完了した場合、バッファにフラグが設定されます (一部のバッファがクライアントに送信される場合もあります)。
tar によって、次の処理が実行されます。
状態情報と制御情報が bpbrm に送信されます。
ローカルのバックアップ ID ファイルから共有メモリ情報が読み込まれます (ファイルが利用可能になるまで待機します)。
データの読み込み準備が完了したことを示すバッファフラグを待機します。
バッファからデータが読み込まれ、ファイルが抽出されてリストアされます。shmfat (共有メモリ) フラグが設定されている場合、tar はデータのフィルタリングが完了していると判断します。
FT サーバープロセス nbftsrvr は、共有メモリバッファのフラグが設定されるまで待機します。フラグが設定されると、nbftsrvr はイメージデータを FT クライアント (nbftclnt) の共有メモリバッファに転送し、バッファのフラグをクリアします。
FT クライアント (nbftclnt) が nbftsrvr からのデータを待機し、そのデータをクライアントの共有メモリバッファに書き込みます。その後、nbftclnt がバッファのフラグを設定します。
ジョブの最後に、次の処理が実行されます。
bptm は tar および bpbrm にジョブが完了したことを通知します。
bptm から nbftclnt に対して、ファイバーチャネル接続のクローズが要求されます。
nbftclntによってファイバーチャネル接続がクローズされ、BID ファイルが削除されます。