VMware 仮想マシンから Hyper-V 仮想マシンへ移行する際の手順 (既存のリカバリポイントファイルを使用した仮想変換)

記事: 100066901
最終公開日: 2024-05-27
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製品: System Recovery

説明

VMware 仮想マシンから Hyper-V 仮想マシンへ System Recovery を使用して移行する場合は以下の手順で実施します。

移行方法は以下の3種類あります。

A. 既存のリカバリポイントファイルを使用した仮想変換

B. ワンタイム仮想変換

C. System Recovery Disk (SRD) を使用したリストアによる移行


ここでは、A. 既存のリカバリポイントファイルを使用した仮想変換による移行手順を説明します。

A. 既存のリカバリポイントファイルを使用した仮想変換手順

1. VMware 仮想マシン内に System Recovery をインストールし、再起動します。

2. VMware 仮想マシンの単体バックアップまたはリカバリポイントバックアップを実行しておきます。

 注1) VMware Tools をアンインストールしてもシステムの動作に影響がないことが確認されている
   場合のみ、事前に VMware Tools をアンインストールしてください。VMware Tools をアン
   インストールせずに変換を進めた場合、変換後、VMware Tools のアンインストールできない
   場合がありますが、VMware Tools がインストールされたままでもシステムの動作に影響は
   ありません。

3. System Recovery 管理コンソールを起動します。

4. [タスク] [仮想変換の実行または管理] を選択します。

5. [新しく定義] をクリックします。

6. [仮想変換定義ウィザード] 画面で、[Microsoft 仮想ディスク] を選択します。[種類:] の選択については、図2 から 図5 を参考に選択します。

図1.

 注2) VMware 仮想マシンが EFI 構成の場合は、[Microsoft 仮想ディスク] で、[.vhdx] を選択します。

図2. EFI 構成の確認方法(VMware 画面上)



図3. EFI の場合は、[.vhdx] を選択

 注3) VMware 仮想マシンが BIOS 構成の場合は、[Microsoft 仮想ディスク] で、[.vhd] を選択します。

図4. BIOS 構成の確認方法(VMware 画面上)


図5. BIOS の場合は、[.vhd] を選択

7. [このコンピュータの最後のリカバリポイントを使用して変換を実行] を選択し、[次へ] ボタンを押します。
 必要があれば、別のオプションを選択します。

図6.

8. [仮想ディスクの保存先] 画面では、[各ボリュームに1つの仮想ディスクを作成] のチェックを外します。
 表示しているファイル名を確認し、日本語(2バイト文字) が含まれている場合は、図8 のように、そのファイル名を選択し、「名前の変更」ボタンを押して、英数半角文字に変更します。

   注4) ファイル名に日本語が含まれていても動作しますが、英数半角に変更することをお薦めします。
   Hyper-V から VMware への仮想変換する場合は、VMware 上では、日本語ファイル名が
   取り扱えないため、できる限り、ここでは英数半角のファイル名に統一しておきます。

 注5) [仮想ディスク用のフォルダ] については、手順9 を参照してください。

図7. 

図8.


 

9.  [仮想ディスク用のフォルダ] を選択したときに以下のメッセージが表示された場合は、[いいえ] を選択して、空き領域の大きなディスクを選択して、[次へ] ボタンを押します。

 注6)  Hyper-V ホスト上のフォルダを共有して、[仮想ディスク用のフォルダ] を選択することもできます。
   ただし、リモートのフォルダを選択すると、ネットワークエラーなどで仮想変換が失敗した場合に、
   再実行が必要となります。仮想変換が繰り返し失敗する場合は、 [仮想ディスク用のフォルダ] を
   VMware 仮想マシンのローカルボリュームに設定して解決するか確認します。
   さらに、仮想変換が失敗する場合は、手順7 のソースファイルがリモートであることが影響している
   可能性がありますので、ソースファイル (*.sv2i, *.v2i, *,iv2i ファイル) も VMware 仮想マシンの
   ローカルディスク上へコピーして、そのファイルを指定します。

図9. 


10. 仮想変換ジョブ名を入力して、[次へ] ボタンを押します。

図10.

11. 希望のスケジュールを設定し、[次へ] ボタンを押します。すぐに実行したい場合も、[次へ] ボタンを押します。

図11.

12. 今すぐ実行したい場合は、[今すぐに仮想変換を実行] にチェックを入れて、[次へ] を押します。スケジュール通り実行したい場合はチェックは不要です。

図12.

 注7) 今すぐ実行した場合は、[仮想変換の実行または管理] で、実行不要なスケジュールを
   停止するために、その仮想変換ジョブを右クリックして、[変換を無効にする] を選択します。

図13. 

13. 変換が終わったら、Hyper-V ホスト上に変換した *.vhd, または *.vhdx をコピーします。

14. Hyper-V マネージャーを開きます。Hyper-V ホスト名を右クリックして、[新規] [仮想マシン]を選択します。

図14.

15. 仮想マシンの作成場所を指定し、名前を付けて、[次へ] ボタンを押します。

図15.

16. 変換したファイルが *.vhd ファイルの場合は、[第1世代]、*.vhdx ファイルの場合は、[第2世代]を選択し、[次へ] ボタンを押します。

図16.

17.  [メモリの割り当て] [ネットワークの構成] は必要なサイズ、必要なネットワークを指定します。

18.  [仮想ハードディスクの接続] 画面では、[既存の仮想ハードディスクを使用する] を選択して、[参照] ボタンを押し、変換した *.vhd または *.vhdx ファイルを指定し、[次へ] ボタンを押して、[完了] ボタンを押します。

 注8) 複数の仮想ハードディスクを接続したい場合は、仮想マシンの作成が完了してから、追加します。
   Hyper-V マネージャー上で、作成した仮想マシン名を右クリックして、[設定] を選択します。
   [SCSI コントローラー] または、[IDE コントローラー] を選択し、[ハードドライブ] を [追加]
   ボタンで追加して、[仮想ハードディスク] の [参照] ボタンを押して、 追加したい *.vhd, *.vhdx
   ファイルを選択します。

図17.

19. Hyper-V マネージャー上で、作成した仮想マシンを右クリックして、[起動] を選択します。

 

 

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