問題
Desktop and Laptop Option (DLO) の設定
解決策
DLO とは?
DLO は、クライアントとなるワークステーションから共有フォルダーにファイルデータをバックアップすることができる、インテリジェントなファイルコピーユーティリティです。本製品は、デスクトップユーザーデータをファイルレベルで保護するためのものであり、システムの完全バックアップを行うものではありません。
DLO はワークグループ環境では機能せず、Active Directory 環境にインストールする必要があります。
DLO で使用される用語:
ストレージロケーション:
DLO を使用してバックアップされたデータが保存される物理的な場所です。データが保存される場所は、ネットワークユーザーデータフォルダ (NUDF) および/または ローカルユーザーデータフォルダ (LUDF) を指します。
ネットワークユーザーデータフォルダ(NUDF):
バックアップデータが保存される場所です。すべてのメディアサーバープラットフォーム、SAN、NAS、またはローカルに接続されたストレージ上にある場合があります。
デスクトップまたはローカルユーザーデータフォルダ(LUDF):
クライアントマシン(ワークステーション)上のストレージないにあります。DLO エージェントを使用したオフラインバックアップ/リストアの実行に使用されます。
DLO 管理コンソール:
すべての管理、設定 (プロファイルの作成、ネットワークユーザーデータフォルダの作成、自動ユーザー割り当ての作成、手動でのユーザー追加、履歴、ログファイル、アラートの表示)、バックアップ、リストアは、DLO Administration Console を通じて行われます。
DLO エージェント:
このコンポーネントは、バックアップが必要なクライアントマシンにインストールされます。同時に、Veritas DLO Change Journal Service がインストールされ、ファイルに発生したすべての変更の追跡を行い、DLO Agent にバックアップ実行のトリガーを報告する役割を果たします。
Desktop Agent は、Windows 7、Windows 8/8.1、Windows 10、Windows 11 などのクライアント OS で使用されます。
DLO データベース:
SQL Server 上のデータベース名 DLO は、DLO のためのユーザー、ストレージの場所、コンピュータなどに関連するすべての情報を保持するデータベースです。
DLO メンテナンスサービス:
このサービスは、ファイルのバージョンのグルーミングなど、サーバーから集約されたデータの操作を実施する役割を果たします。このサービスは、ネットワークユーザーデータフォルダ(NUDF)をホストするすべてのサーバーにインストールする必要があり、デフォルトで DLO サーバーに存在します。
プロファイル:
これは、DLO のバックアップ選択、特権の付与、ネットワーク/ローカル帯域幅の制限、スケジュール、リビジョンコントロール、バックアップのカスタマイズなどを定義するために使用されます。
DLO のインストール:
DLO は、インストールフォルダ内の setup.exe を実行することによりインストールすることができます。
DLO の初回起動時には、リカバリパスワードの入力が求められます。DLO のバックアップはすべて暗号化されたバックアップであり、何らかのクラッシュによって DLO データベースが失われた場合、緊急リストアで回復パスワードを使用してデータを回復することができるため、このパスワードは覚えておく必要があります。
DLO の設定:
初めて DLO を設定するには、次の手順に従います。
1. ストレージロケーションの作成
2. プロファイルの作成
3. 自動ユーザー割り当て(AUA)の作成(オプション)
4. ユーザーを手動で追加する(オプション)
ユーザーを追加したり、AUA を作成するには、ストレージの場所とプロファイルを指定する必要があるため、ストレージの場所とプロファイルを最初に作成する必要があります。