Enterprise Vault™ インストール/設定

Enterprise Vault をインストールする前に、次の操作を実行してください。

• Enterprise Vault をインストールするコンピュータの名前に Unicode 文字が含まれていると Enterprise Vault が適切に動作しなくなることがあるため、Unicode 文字が含まれていないことを確認します。コンピュータ名には ASCII 文字のみ含めることを強く推奨します。

• Enterprise Vault をインストールするすべてのコンピュータに、最新の Windows アップデートをインストールします。Windows アップデートが Enterprise Vault のインストール中に開始すると、インストールが失敗する場合があります。

• 計画したインストールのすべての前提条件が満たされていることを確認します。Enterprise Vault をインストールするコンピュータで、Deployment Scanner を実行します。

Enterprise Vault には、ウィザードベースのインストーラとコマンドラインインストーラが用意されています。これらのインストーラでは、次の操作を実行できます。

• Enterprise Vault のインストール

• 既存の Enterprise Vault インストールの修復

• 既存のインストールへの Enterprise Vault コンポーネントの追加

• Enterprise Vault のアンインストール

Enterprise Vault インストーラを実行すると、必要に応じて次のソフトウェアが自動的にインストールされます。

• Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 (Windows 機能)

• Microsoft .NET Framework 4.5.2 完全

• Microsoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能 MFC セキュリティ更新プログラム KB2538243 (x64)

• Microsoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能 MFC セキュリティ更新プログラム KB2538243 (x86)

• Microsoft Visual C++ 2010 SP1 再頒布可能パッケージ (x64)

• Microsoft Visual C++ 2010 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)

• Microsoft Visual C++ 2013 再頒布可能パッケージ (x64)

• Microsoft Visual C++ 2013 再頒布可能パッケージ (x86)

• Microsoft Visual C++ 2017 再頒布可能パッケージ (x64)

• Microsoft Visual C++ 2017 再頒布可能パッケージ (x86)

• SQLXML 4.0 SP1 (x64)

• Enterprise Vault サービスすべてのコア Enterprise Vault サービス。インストールの完了後、Enterprise Vault サービスを使う前にこれらのサービスを設定する必要があります。これらのサービスの設定は Enterprise Vault 設定ウィザードの実行時に行われます。

• 管理コンソールEnterprise Vault 管理コンソール。管理コンソールは、Microsoft 管理コンソール（MMC）のスナップインです。管理コンソールにより、Enterprise Vault を管理できるようになります。この機能をインストールすると、Enterprise Vault 設定ウィザード、PST 移行ウィザード、NSF 移行ウィザードもインストールされます。

  リモートシステムにスタンドアロンの管理コンソールをインストールする場合は、この機能のみを選択します。

• 検索アクセスコンポーネントこの機能では、ユーザーはモバイルデバイスでアーカイブのアイテムを検索したり、開いたりすることができます。

追加の機能を次に示します。

• ［アーカイブディスカバリ検索サービス］。このサービスは、Enterprise Vault インストール先のすべてのアーカイブをサードパーティのクライアントアプリケーションで作成して実行する方法を提供します。このサービスは、これらのアプリケーションが検索の状態をチェックし、結果を取得し、検索をキャンセル、再送信、および閉じるための方法も提供します。アーカイブディスカバリ検索サービスは、任意の Enterprise Vault サーバーにインストールできます。

• Enterprise Vault Lotus Domino Gatewayこの機能は、Notes と Enterprise Vault 間のインターフェースを提供します。アーカイブデータに対するすべての主要な処理（オープン、復元、削除、検索）は Enterprise Vault Domino Gateway によって行われます。

• SMTP アーカイブコンポーネント。SMTP アーカイブを実行する各 Enterprise Vault サーバーに Enterprise Vault SMTP アーカイブコンポーネントをインストールします。

• Microsoft SharePoint コンポーネント。これらのコンポーネントは、通常は Enterprise Vault サーバー以外のコンピュータにインストールします。

• Operations Manager。この機能は、Internet Explorer がインストールされているコンピュータから Enterprise Vault サーバーをリモート監視できるようにする Web アプリケーションです。

  任意のサイトの Enterprise Vault サーバーを監視する場合は、そのサイトに少なくとも 1 つの Enterprise Vault に Enterprise Vault Operations Manager をインストールする必要があります。

• Enterprise Vault Reporting。この機能は、レポートの仕組みとして Microsoft SQL Server Reporting Services を使うことで、Enterprise Vault サーバーにエンタープライズレベルのレポート機能を提供します。管理者は、レポートサービスのレポートマネージャ Web アプリケーションを使って、レポートの内容を管理し、レポートを表示します。

  FSA Reporting を使う場合は、Enterprise Vault Reporting が必要です。

  Enterprise Vault Reporting は、Microsoft SQL Server のレポートサービスを必要とします (SSRS)。

  Enterprise Vault Reporting は Enterprise Vault サーバーにインストールできますが、通常は SSRS を実行している別のサーバーにインストールします。Enterprise Vault Reporting のインストールと設定について詳しくは『レポート』ガイドを参照してください。