問題
GRT (Granular Recovery Technology) が有効なバックアップ、または NDMP リソースのバックアップでは、バックアップ先が暗号化できないディスクストレージである場合にソフトウェア暗号化が選択されていても、暗号化されません。
エラーメッセージ
図1.
1つ以上のステージで GRT と NDMP のバックアップ暗号化がサポートされていません。
GRT (Granular Recovery Technology) 対応バックアップジョブと NDMP ベースのバックアップジョブに対する暗号化をサポートするストレージを使用することをお勧めします。
ストレージ設定を編集したり、ジョブを変更せずに保存したりできます。
GRT および NDMP バックアップの暗号化について詳しくは、次のテクニカルノートを参照してください。(100013045)
原因
ディスクベースのストレージへの GRTが有効 または NDMP リソースのバックアップジョブは、設計上暗号化されません。
1. ソフトウェアの暗号化が有効になっている場合に、暗号化されたバックアップストリームは Backup Exec リモートエージェントによって生成されます。NDMP オプションでは、バックアップストリームは NDMP 機能をサポートする NAS デバイスによって生成されるため、ソフトウェアレベルでストリームを暗号化することはできません。
2. ディスクベースのストレージへの GRT バックアップジョブは、仮想ディスク API を使用して仮想ディスクイメージをマウントまたはマージします。(仮想ディスクイメージは IMG フォルダに格納されます。)仮想ディスク API は、ソフトウェアで暗号化された仮想ディスクイメージにアクセスすることができません。
解決策
GRT が有効 または NDMP リソースのバックアップ ジョブは、ハードウェア暗号化が選択されたテープストレージ、暗号化が有効になっている重複排除ストレージ、ストレージレベルの暗号化が可能なクラウドストレージまたは OST ストレージにバックアップできます。これらのストレージは、保存されているバックアップデータを不正アクセスから保護できます。
GRT および NDMP リソース以外のバックアップは、上記のストレージのどれでも暗号化でき、このドキュメントに記載されている制限はありません。
注: ソフトウェアレベルの暗号化が有効になっていて、非重複排除ディスクストレージ (ディスクへのバックアップ) または Backup Exec 重複排除ストレージ (ストレージレベルの暗号化が選択されていない場合) へバックアップする場合は、バックアップデータは Backup Exec エージェントを使用するサーバーで暗号化され、暗号化されたデータは Backup Exec サーバーに転送されます。転送されたデータは、ディスクベースのストレージへの書き込み時に復号化され保続されます。トレージレベルの暗号化はできません。
注: 永久増分 (FI) ジョブまたはインスタントリカバリ (IR) 対応ジョブは、IMG フォルダーへのバックアップなど、GRT と同様のテクノロジを使用します。これらのジョブにも、上記の GRT と同じ制限があります。