Windows Server 2019 にインストールされている Backup Exec は、Windows Server 2016 以降で実行されている VMware 仮想マシンに対する Granular Restore Technology (GRT) 処理をサポートしていません。
問題
Backup Exec は、次の条件下で VMware がホストされている仮想マシンの Granular Restore Technology (GRT) 処理をサポートしていません。
Backup Exec サーバーは Windows Server 2019 にインストールされています。
VMware がホストする仮想マシンは、GRT オプションを有効にしてバックアップされています。
仮想マシンは、Windows Server 2016 以降のオペレーティングシステムを実行しています。
エラーメッセージ
V-79-57344-38392- Windows Server 2019 にインストールされている Backup Exec は、Windows Server 2016 以降で実行されている VMware 仮想マシンに対する GRT 処理をサポートしていません。
UMI コード: V-79-57344-38392
原因
Backup Exec 21.1 以前のバージョンでは、VMware でホストされている仮想マシンをバックアップするために VDDK 6.7 を使用していました。
仮想ディスク内に Windows Server 2016 以降の Resilient File System (REFS) が構成されている場合に、そのボリュームをマウントすると、VDDK 6.7 の一部であるドライバによって、Backup Exec サーバーでブルースクリーンが発生し、クラッシュします。
ブルースクリーンを回避するために、Backup Exec では、ファイルシステムに関係なく、Windows Server 2016 以降のバージョンのオペレーティングシステムで仮想マシンの GRT を処理することを禁止しています。
解決策
この問題は Backup Exec 21.2 R2 で解決されました。
補足
- Backup Exec 21.2 以降では VDDK 7.0 を使用します。
- Windows Server 2019 にインストールされている Backup Exec 21.2 は、任意の VM の REFS ボリュームを除きGRT をサポートします。このバックアップには例外はありません。 [この制限は VMware VDDK によるものであり、将来のリリースでは VMware によって対処される可能性があります]
- Windows Server 2019 にインストールされている Backup Exec 21.2 以降で GRT をサポートするには、以下に記載されているレジストリ キー変更は不要になります。
- Windows Server 2016 以下にインストールされた Backup Exec 21.2 以降は、引き続き REFS ボリュームの GRT をサポートします。
- Backup Exec には、バックアップされる仮想マシンと同等またはそれ以上のバージョンのオペレーティングシステムが必要であるという既存の制限があります。
Backup Exec 21.1 以前のバージョンの Backup Exec は、以下に示す回避策に従ってください。
回避策:
警告: Windows のレジストリエディタの使用を誤ると、オペレーティングシステムが正常に機能しなくなる可能性があります。Windows レジストリに変更を加える際には細心の注意が必要です。レジストリの変更は、レジストリエディタアプリケーションの操作に習熟した方だけが行うようにしてください。レジストリを変更する前に、レジストリとワークステーションの完全なバックアップを行うことをお勧めします。
ご使用の環境で、Windows Server 2016 以降のオペレーティングシステムの仮想マシンがあり、REFS ボリュームがない場合は、Backup Exec サーバーで構成を変更して、それらの仮想マシンの GRT を許可することができます。
構成を変更するには、次の手順に従います。
1. スタートメニューで [ ファイル名を指定して実行 ] を選択し、[ Regedit ]と入力します。
2. 次のレジストリ キーのいずれかを見つけて選択します。
BE20.x :
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Symantec\Backup Exec For Windows\Backup Exec\Engine\VMware Agent
BE21.x 以降:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Veritas\Backup Exec For Windows\Backup Exec\Engine\VMware Agent
3. [編集][新規][DWORD(32ビット値)] をクリックします。
4. [Allow Unsupported Windows VM GRT] という名前を付け、値のデータを [ 1 ] に設定します。