VTS23-011

NetBackup Snapshot Manager における RabbitMQ の認証回避の脆弱性

リビジョン履歴

  • 1.0: 2023 年 7 月 26 日: 初回バージョン
  • 1.1: 2023 年 7 月 28 日: 問題の説明を更新
  • 1.2: 2023 年 8 月 25 日: CVE ID を追加

概要

Veritas NetBackup Snapshot Manager において、信頼されていないクライアントが RabbitMQ サービスと通信できてしまう脆弱性が発見されました。

問題

この脆弱性は、RabbitMQ サービスの構成に誤りがあることによるクライアント証明書の不適切な検証が原因で発生していました。この脆弱性が悪用されると、バックアップとリストアジョブを制御するメッセージの機密性と整合性が影響を受けることにより、サービスが利用できなくなる可能性があります。この脆弱性は、バックアップとリストアのアクティビティを制御するジョブにのみ影響します。バックアップスナップショットデータ自体へのアクセスや削除を可能にすることはありません。また、NetBackup Snapshot Manager 機能に限定されるものであり、NetBackup プライマリサーバー上の RabbitMQ インスタンスには影響を与えません。

影響を受けるバージョン

Veritas NetBackup Snapshot Manager バージョン 8.3.0.1、8.3.0.2、9.0、9.1、9.1.0.1、10.0、10.0.0.1、10.1、10.1.1、10.2。それ以前のすでにサポート対象外の Veritas NetBackup CloudPoint アプリケーションの各バージョンも影響を受ける可能性があります。

修復策

現在メンテナンス契約をお持ちのお客様は、下記のように、NetBackup Snapshot Manager を更新してください。

  • 10.2.0.1 にアップグレードしてください (強く推奨)。
  • 10.1.1 ホットフィックスを配備してください (10.1.1 へのアップグレードが前提条件)。
  • 10.0.0.1 ホットフィックスを配備してください (10.0.0.1 へのアップグレードが前提条件)。

利用可能な更新については、ベリタスダウンロードセンター (https://www.veritas.com/support/ja_JP/downloads) を参照してください。

お問い合わせ

この脆弱性に関してご質問や問題がありましたら、ベリタステクニカルサポート (https://www.veritas.com/support/ja_JP) にお問い合わせください。

謝辞

この問題を弊社にご報告いただいた Palindrome Technologies 社に感謝いたします。

免責

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