リビジョン履歴

  • 1.0: 2022 年 4 月 1 日: 初回バージョン
  • 2.0: 2022 年 4 月 8 日: 脆弱性の影響を受けない製品として Access BYOS と InfoScale VEA を追加
  • 3.0: 2022 年 4 月 22 日: 推奨する修復策と共に複数のアプライアンス製品に関する情報を追加

概要

複数のベリタスアプライアンス製品において、JDK 9 以上でのデータバインディングを介した Spring Framework のリモートコード実行の脆弱性 (CVE-2022-22965) が確認されました。影響を受けるベリタス製品は次のとおりです。

製品 脆弱なバージョン 修正済みのバージョン CVE ID 修復策

Access アプライアンス

7.4.3/7.4.3.100/7.4.3.200

7.4.3.300

CVE-2022-22965

記事 100052919

Flex アプライアンス

1.3.x、2.0、2.0.1、2.0.2、2.1

ホットフィックス適用済みの 2.0.2
ホットフィックス適用済みの 2.1

CVE-2022-22965

記事 100052862

NetBackup アプライアンス/
NetBackup 仮想アプライアンス

4.0/4.0.0.1 MR1/4.0.0.1 MR2
4.0.0.1 MR3
4.1/4.1.0.1 MR1
4.1.0.1 MR2

ホットフィックス適用済みの 4.0.0.1 MR3
ホットフィックス適用済みの 4.1.0.1 MR2
5.0

CVE-2022-22965

記事 100052910

NetBackup Flex Scale アプライアンス

2.1、3.0

2.1 ホットフィックス
3.0 ホットフィックス

CVE-2022-22965

記事 100052911

問題

上記のベリタス製品には、JDK 9 以上で実行する Spring Framework アプリケーションが含まれており、データバインディングを介したリモートコード実行 (RCE) の脆弱性の影響を受ける可能性があります。

重大度: 重大
CVSS v3.1 基本スコア 9.8 (AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)

Spring Framework の脆弱性は、OS コマンドで使用される特殊要素の不適切な中立化が原因です。これにより、攻撃者が任意の悪質なクラスをロードして、サーバー上で悪質なコードを実行できてしまう恐れがあります。

修復策

現在メンテナンス/サポート契約をお持ちのお客様は、上の表に記載されている修正済みのバージョンのいずれかに更新してください。

影響を受けないベリタス製品

以下のベリタス製品には Spring Framework が含まれていますが、現在入手できる情報に基づく限りは、この脆弱性によって悪用される恐れはないと思われます。本件について変更がある場合は、このページを更新いたします。

製品 脆弱性の影響 コメント

Access アプライアンス 7.4.2.x

いいえ

JDK 9 以上のバージョンを使用していません

CloudPoint

いいえ

JDK 9 以上のバージョンを使用していません

Data Insight

いいえ

JDK 9 以上のバージョンを使用していません

eDiscovery

いいえ

JDK 9 以上のバージョンを使用していません

NetBackup

いいえ

JDK 9 以上のバージョンを使用していません

NetBackup アプライアンス 3.x

いいえ

JDK 9 以上のバージョンを使用していません

NetBackup アプライアンス 5.x

いいえ

Spring Framework 5.3.18 を使用しています

NetBackup 仮想アプライアンス 3.x

いいえ

JDK 9 以上のバージョンを使用していません

NetBackup 仮想アプライアンス 5.x

いいえ

Spring Framework 5.3.18 を使用しています

NetBackup IT Analytics (旧 APTARE)

いいえ

WAR ファイルで Spring Framework を配布していません

NetBackup OpsCenter

いいえ

JDK 9 以上のバージョンを使用していません

Veritas InfoScale Operations Manager (VIOM)

いいえ

JDK 9 以上のバージョンを使用していません

Veritas Resiliency Platform (VRP)

いいえ

JDK 9 以上のバージョンを使用していません

以下のベリタス製品には Spring Framework が含まれていないため、脆弱性の影響を受けません。

  • Access BYOS
  • Appliance Management Server (AMS)
  • Backup Exec
  • Desktop and Laptop Option
  • Enterprise Vault
  • Enterprise Vault.cloud
  • InfoScale コアスタック (VCS/VM/FS)
  • InfoScale Veritas Enterprise Administrator (VEA)
  • NetBackup Recovery Vault
  • NetBackup SaaS Protection
  • Merge1
  • Quick Assist
  • Veritas Advanced Supervision
  • Veritas System Recovery (VSR)

お問い合わせ

この脆弱性に関してご質問や問題がありましたら、ベリタステクニカルサポート (https://www.veritas.com/support/ja_JP) にお問い合わせください。

免責

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