NetBackup™ マスターサーバーのクラスタ化管理者ガイド
- NetBackup マスターサーバーのクラスタ化の概要
- Windows Server Failover Clustering での NetBackup
- UNIX または Linux 上の Veritas Cluster Server での NetBackup
- Unix または Linux 上の VCS に NetBackup フェールオーバーサーバーをインストールする場合のインストール前チェックリストについて
- Windows 上の Veritas Cluster Server での NetBackup
- NetBackup の構成
- 操作上の注意事項
- 付録 A. 複数インターフェースを使用するクラスタ内の NetBackup マスターサーバー
NetBackup の構成ガイドライン
NetBackup を構成する前に次のガイドラインを確認します。
NetBackup フェールオーバーグループ内のすべてのノードを EMM データベースに適切に登録するには、NetBackup クラスタグループ内のすべてのノードに NetBackup グループをフェールオーバーする必要があります。
NetBackup をフェールオーバーサーバーとして構成している各ノードで、NetBackup サーバーリストを正しく設定する必要があります。クラスタ環境の NetBackup では、仮想サーバー名が最初に表示される必要があります。その名前の後に、NetBackup グループ内のノード名を含めます。
クラスタ外で実行される各 NetBackup サーバーの場合、サーバーリストに NetBackup を実行できる各ノードの名前が含まれている必要があります。リストには、仮想サーバー名も含まれている必要があります。
NetBackup は名前に基づいて、バックアップおよびリストア処理に関連するシステム間で情報をルーティングします。そのため、NetBackup 構成内で、名前の使用が一貫している必要があります。特定のノード名および仮想名を相互に代用して使用しないようにしてください。
CLUSTER_NAME は、クラスタで実行される NetBackup アプリケーション専用の仮想サーバー名である必要があります。
アクティブノードで NetBackup 構成を変更する場合は、必ずクラスタ内の各ノードに同じ変更を適用します。
クラスタ内の NetBackup サーバーの[ホストプロパティ (Host Properties)]
NetBackup 管理コンソールは、EMM データベースからノード情報を取得します。そのため、[ホストプロパティ (Host Properties)]の変更は、EMM データベースに登録済みのノードだけに影響します([ホストプロパティ (Host Properties)]は、各ノードに NetBackup グループをフェールオーバーする場合にのみ変更します)。
[プロパティ (Properties)]パネルに表示されたすべてのホスト名のホストプロパティは、[ホストプロパティ (Host Properties)]ユーザーインターフェースを使用して更新できます。例外は[認可 (Authorization)]ホストプロパティで、このプロパティはアクティブノードだけで更新されます。
構成情報は共有ディスクに格納されるため、各ノードに対して個別に構成できません。(この情報には、バックアップポリシー、ストレージユニット、NetBackup カタログバックアップが含まれます) その他すべての構成の変更は、NetBackup Server を各ノードに移動して適用する必要があります。
デフォルトでは、NetBackup はジョブを失敗と見なす前に、12 時間以内に 2 回バックアップジョブを試行します。NetBackup メディアサーバーのフェールオーバーが完了する前に、バックアップの試行が終わってしまう可能性があります。この場合、[スケジュールバックアップの試行回数 (Scheduled backup attempts)]の設定を 6 に増やします。[ジョブの再試行の遅延 (Job retry delay)]の設定値を小さくすることによって、この問題を回避することもできます。
NetBackup がすべてのスケジュールバックアップを開始できるように、[ジョブの再試行の遅延 (Job retry delay)]の設定値を小さくする必要があります。
バックアップする各クライアントのサーバーリストには、NetBackup を実行できる各ノードの名前が含まれている必要があります。このリストには、仮想サーバー名も含まれている必要があります。