NetBackup™ Web UI クラウド管理者ガイド
- クラウド資産の管理と保護
- NetBackup での Snapshot Manager の構成
- インテリジェントクラウドグループの管理
- クラウド資産またはインテリジェントクラウドグループの保護
- リソースグループを使用した Microsoft Azure リソースの保護について
- クラウド作業負荷のための NetBackup アクセラレータ
- PaaS 資産の保護
- クラウド資産のリカバリ
- 個別リストアの実行
- クラウド資産の保護とリカバリのトラブルシューティング
制限事項および考慮事項
クラウド作業負荷を保護するときは、次の点を考慮してください。
Flex Appliance と Flex Scale の NetBackup の配備では、PaaS の作業負荷はサポートされません。
プロバイダ全体のすべてのデータベースでデフォルトポートのみがサポートされています。カスタムポートで構成された作業負荷インスタンスはサポートされていません。
「#」と「/」の文字を含むデータベース名は、バックアップおよびリストア操作ではサポートされていません。また、データベース名はクラウドベンダーが推奨する命名規則に従う必要があります。
マルチバイト文字または英語以外の文字を使用したデータベースのバックアップおよびリストアは、Windows を実行していて、10.1.1 より古い旧バージョンのメディアサーバーが含まれるプライマリサーバーではサポートされていません。
サポート対象のストレージサーバーに PaaS バックアップイメージを複製できます。ただし、リストアを開始する前に、ユニバーサル共有が有効な MSDP サーバーにイメージを複製して戻す必要があります。AdvancedDisk からの複製イメージのリカバリを参照してください。
NetBackup 10.2 では、管理対象 ID ベースのデータベース認証を使用して、サポート対象の Azure PaaS データベースのバックアップとリストアを実行できます。これは、MariaDB サーバー用の Azure データベースではサポートされません。この機能には、バージョン 10.2 以上のメディアサーバーが少なくとも 1 台必要です。
Azure データベースの認証がすべてのメディアサーバーで機能するためには、ユーザーが割り当てた管理対象 ID を使用することをお勧めします。メディアサーバーまたは vm-scale-set (AKS/EKS) に関連付けられた、システムが割り当てた管理対象 ID を使用して作成されたデータベースユーザーは、他のメディアサーバーや他の vm-scale-set (AKS/EKS) のメディアでは機能しません。
セキュリティ権限のリストアはサポートされていません。
リストア時に、 - no-owner および - no-privileges オプションを使用できます。リストア後、バックアップ時に取得されたメタデータは、Web UI の進捗ログのリストアアクティビティで所有者または ACL として表示されます。
リストア先に所有者または役割が存在しない場合、リストアは失敗しません。
リストア後は、リストア先インスタンスに対して NetBackup で指定されたクレデンシャルに従って、データベースに役割が関連付けられます。
ユーザーは、リストア後にデータベースの所有権を変更する必要があります。
GCP PostgreSQL 作業負荷に対してサーバーレベルで SSL (Secure Sockets Layer) 接続のみが適用されている場合、バックアップとリストアはサポートされません。
クラウドプロバイダの制限により、単一サーバーと柔軟なサーバーとの間の Azure Postgres データベースリストアはサポートされていません。
リストアワークフローのデータベース名では、&、(、)、<、>、\、|、/、;、`、'、" の各文字はサポートされていません。
PostgreSQL サーバーの作成後に新しいユーザーを追加する場合、大文字のユーザー名はサポートされていません。
地域とアカウントの代替リストアはサポートされていません。
別のプライマリサーバーからインポートされたイメージからのリストアは、NetBackup REST API を使用した場合にのみサポートされます。
AWS RDS SQL の Express と Web のエディションのみがサポートされます。
クレデンシャルの検証では、IAM は AWS RDS SQL ではサポートされません。ユーザー名およびパスワード方式を使用できます。
Amazon RDS のデータ管理タイプのみがサポートされます。データ管理タイプ RDS カスタムは、AWS RDS SQL インスタンスエディションではサポートされません。
10.2 より前のバージョンで取得されたバックアップで、ダンプファイルに CREATE DEFINER 文が含まれている場合、リストア操作にはスーパーユーザー権限が必要です。
バージョン 10.2 以降で取得されたバックアップは、10.2 より前のバージョンを使用してリストアできません。
GCP MySQL 作業負荷に対してサーバーレベルで SSL 接続のみが適用されている場合、バックアップとリストアはサポートされません。
MySQL のバージョンの互換性に応じて、MySQL データベースをバックアップインスタンスとは MySQL バージョンが異なる代替インスタンスにリストアできます。
メディアサーバーとして使用される Azure VM は、Azure 管理対象インスタンスと同じ Vnet に存在する必要があります。または、メディアサーバーと SQL 管理対象インスタンスが異なる Vnet に存在する場合は、両方の Vnet がピア接続されてデータベースインスタンスにアクセスする必要があります。
データベースまたはリソースグループに読み取りロックが設定されていると、バックアップは失敗します。
データベースまたはリソースグループに削除ロックが設定されていると、バックアップは部分的に成功します。tempdb の古いエントリは、Azure クラウドポータルから削除されません。これは手動で削除する必要があります。
Azure SQL Server または Azure Managed Instance のデータベースをリストアするには、必要に応じて、リストアを開始する前にターゲットサーバーの AAD 管理者権限を次に対して割り当てる必要があります。
システムまたはユーザーが管理するメディアサーバーの ID。
NetBackup メディアが配備される
vm-scale-set
(AKS または EKS の配備の場合)。
CDC (変更データキャプチャ) は、S3 以上のデータベース層でのみ有効にできます。サブコア (Basic、S0、S1、S2) の Azure SQL データベースは CDC ではサポートされません。
テーブルの列が暗号化されているデータベースでは、バックアップまたはリストアの問題が発生する場合があります。回避策として、Microsoft 社はこの問題に対処するために Publish/Extract コマンドを使用することを提案しています。
テーブルに blob データがあるデータベースのリストアが失敗する場合があります。
異なるストレージサーバーで増分バックアップを複製するために、NetBackup は同じリカバリポイントに対して異なるコピー番号を生成します。完全バックアップとその他の増分バックアップの以前の参照がない増分コピーをリストアしようとすると、リストアは失敗します。
増分バックアップは NetBackup バージョン 10.2 以降のメディアサーバーでのみ実行できることに注意してください。
クラウドサービスに使用されるユーザー ID には、CDC を有効または無効にする権限が必要です。この権限がないと、次のようなエラーが表示されます。3842: [CDC の有効化に失敗しました。(Failed to enable CDC.)]および 3844: [CDC の無効化に失敗しました。(Failed to disable CDC.)]。
cdc
という名前のカスタムスキーマまたはユーザーがデータベースに存在する場合、CDC を有効にしようとすると失敗します。cdc
という用語は、システムで使用するために予約されています。Standard または Enterprise 以外のエディションにリストアする場合、CDC には SQL Server Standard エディションまたは Enterprise エディションが必要なため、処理はブロックされます。エラーメッセージ 932 が表示されます。
BLOB データテーブルを使用してデータベースをバックアップしないでください。テーブルに BLOB データが含まれている場合、バックアップは成功する場合がありますが、リストアは失敗します。