NetBackup™ for OpenStack 管理者ガイド
- はじめに
- NetBackup for OpenStack の配備
- 要件
- NetBackup for OpenStack ネットワークに関する注意事項
- インストールの準備
- NetBackup for OpenStack 仮想マシンのスピンアップ
- NetBackup for OpenStack コンポーネントのインストール
- RHOSP へのインストール
- Ansible OpenStack Ussuri へのインストール
- ローカルレジストリへの NetBackup for OpenStack イメージのプッシュ
- NetBackup for OpenStack の構成
- インストール後の健全性チェック
- NetBackup for OpenStack のアンインストール
- RHOSP からのアンインストール
- Ansible OpenStack からのアンインストール
- Kolla Openstack からのアンインストール
- RHOSP からのアンインストール
- nbosjm CLI クライアントのインストール
- NetBackup OpenStack Appliance の構成
- NetBackup プライマリサーバーの構成
- NetBackup for OpenStack の保護
- OpenStack のスナップショット、バックアップ、およびリストアの実行
- リストアについて
- CLI に必要な restore.json ファイル
- スケジュールについて
- バックアップ管理タスクの実行
- トラブルシューティング
- 一般的なトラブルシューティングのヒント
- NetBackup for OpenStack の健全性チェック
- 重要なログファイル
NetBackup for OpenStack について
NetBackup for OpenStack は、OpenStack 作業負荷に対してポリシーベースの包括的なバックアップとリカバリを提供するネイティブの OpenStack サービスです。このソリューションは、ある時点の作業負荷 (環境のアプリケーション、OS、計算、ネットワーク、構成、データ、およびメタデータ) を完全スナップショットまたは増分バックアップとしてキャプチャします。これらのバックアップは MSDP を使用した NetBackup ユニバーサル共有に保持され、NetBackup をサポートするターゲットストレージに複製できます。NetBackup for OpenStack とそのワンクリックリカバリを使用すると、組織は RTO (リカバリ時間目標) と RPO (リカバリポイント目標) を改善できます。NetBackup for OpenStack を使用すると、IT 部門は OpenStack ソリューションを完全に配備し、データの保持、保護、および整合性を拡張してビジネスの信頼性を高めることができます。
企業の IT 部門とクラウドサービスプロバイダは、NetBackup for OpenStack の VAST (Virtual Snapshot Technology) を使用することで、バックアップとディザスタリカバリをサービスとして配備し、特定時点のスナップショットとシームレスなワンクリックリカバリを行ってデータ損失やデータの破損を防げるようになりました。NetBackup for OpenStack は、計算リソース、ネットワーク構成、ストレージデータで構成される作業負荷全体を 1 つの単位として特定時点のバックアップ作成します。また、前回のバックアップ以降に行われた変更のみをキャプチャする増分バックアップも作成します。増分バックアップは、バックアップに前回のバックアップ以降の変更のみが含まれるため、時間とストレージ領域を節約できます。バックアップおよびリストアに VAST を使用する利点は、次のように要約できます。
スナップショットの効率的なキャプチャと保持。完全バックアップにはストレージボリュームにコミットされたデータのみが含まれ、増分バックアップには前回のバックアップ以降に変更されたデータブロックのみが含まれるため、バックアップ処理が効率的で、バックアップイメージをバックアップメディアに効率的に格納します。
迅速で信頼性の高いリカバリ。アプリケーションが複雑になって、複数の仮想マシンとストレージボリュームのスナップショットを作成する場合に、効率的なリカバリプロセスによって、ボタンをクリックするだけでアプリケーションをゼロから運用可能な状態にできます。
ポリシーと自動化を通じた、総所有コストの低減。テナント主導のバックアップ処理と自動化により、専用のバックアップ管理者を必要とせず、総所有コストが低減されます。