NetBackup™ Web UI Oracle 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup (8.3)
Platform: Linux,UNIX,Windows

NetBackup 内での RAC を使用した Oracle ウォレットの構成

NetBackup での Oracle ウォレットの構成およびセットアップ処理は、2 つの手順からなります。先に記述子を追加してから、続いてウォレットを登録します。Oracle RAC の場合、記述子は、RAC クラスタを構成する RAC インスタンスのリストを列挙する必要があります。

NetBackup Oracle ウォレットの前提条件:

  • Oracle ウォレットの場所は、RAC クラスタのすべてのノードからアクセス可能である必要があります。

  • 保守性の観点から共有場所の使用が推奨されます。

    ストレージの場所の例として、各ノードにマウントされている Oracle ACFS ファイルシステムまたは各ノードにアクセスできる NFS 共有があります。共有場所のマウントポイントは、各ノードで同じである必要があります。

  • ウォレットが共有の場所にない場合は、RAC クラスタの各ノードで同じ複製の場所にある必要があります。ウォレットのすべての内容は、RAC クラスタの各ノードでも複製されている必要があります。

NetBackup で RAC を使用して Oracle ウォレットを構成するには:

  1. 左側で、[作業負荷 (Workloads)]、[Oracle]、[RAC データベース (RAC databases)]の順にクリックします。
  2. 構成する RAC のデータベース名をクリックし、詳細を表示します。

    スキャン名、サービス名およびポートをコピーします。

    CLI から RAC の詳細を表示するには、nboraadm -list_rac_dbs を実行します。

  3. 検出されたインスタンスの RAC インスタンス名をコピーします。

    検出されたインスタンスの RAC インスタンス名を CLI から表示するには、nboraadm -list_rac_instances を実行します。

  4. 手順 2 と手順 3 で収集した情報を使用して、ウォレットに挿入するための接続記述子を作成します。

    接続記述子の例:

    (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)
    (HOST=<INSERT SCAN NAME>)(PORT=<Port number>))
    (CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)(SERVICE_NAME=<INSERT SERVICE NAME>)
    (INSTANCE_NAME=<INSERT INSTANCE 1 NAME>)))
    (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)
    (HOST=<INSERT SCAN NAME>)(PORT=<INSERT PORT>))
    (CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)(SERVICE_NAME=<INSERT SERVICE NAME>)
    (INSTANCE_NAME=<INSERT INSTANCE 2 NAME>)))

    ウォレット内の RAC インスタンスごとに接続記述子を作成する必要があります。

  5. Oracle MKSTORE ユーティリティを使用して、接続記述子を追加します。記述子の大文字と小文字は区別され、NetBackup 内の状態と正確に一致する必要があります。
    mkstore -wrl /db/orac183/wallet/ -CreateCredential 
    '(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=exampleScanName.veritas.com)
    (PORT=1521))(CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)
    (SERVICE_NAME=orac183.veritas.com)(INSTANCE_NAME=orac1831)))' 
    testUser testPassword
    mkstore -wrl /db/orac183/wallet/ -CreateCredential 
    '(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=exampleScanName.veritas.com)
    (PORT=1521))(CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)
    (SERVICE_NAME=orac183.veritas.com)(INSTANCE_NAME=orac1832)))' 
    testUser testPassword
  6. Web UI を使用して、RAC をウォレットのパスに登録します。

    CLI からウォレットのパスに RAC を登録するには、nboraadm -register_rac_db を実行します。

    RAC が検出から初めて登録された場合は、dbid を含める必要があります。CLI から nboraadm -register_rac_db -rac_db_unique_name を実行します。

  7. (オプション) RAC を登録しようとしたときにエラーが表示された場合は、エラーメッセージを確認します。エラーメッセージの記述子と、手順 4 で生成したものと Oracle ウォレットに挿入したものを比較します。