Veritas NetBackup™ for Hyper-V 管理者ガイド
- 概要
- 注意事項および前提条件
- Hyper-V による NetBackup 通信の設定
- Hyper-V 用 NetBackup ポリシーの設定
- Hper-V バックアップオプション
- Hyper-V - 高度な属性
- Hyper-V の構成パラメータ
- Hyper-V 仮想マシンの参照
- Hyper-V インテリジェントポリシーの設定
- NetBackup Hyper-V for SCVMM
- Windows Server フェールオーバークラスタのサポート
- Hyper-V のバックアップとリストア
- 仮想マシン上の共有場所への個々の Hyper-V ファイルのリストア
- アクセラレータを使用した Hyper-V のバックアップ
- 推奨する実施例および詳細情報
- トラブルシューティング
- NetBackup for Hyper-V のログとその作成方法
- ポリシーの作成中のエラー
- Hyper-V に関連する NetBackup の状態コード
- 付録 A. VSS バックアップ方式: Hyper-V のオンラインおよびオフラインバックアップ
- 付録 B. Hyper-V パススルーディスク
- 付録 C. Hyper-V 仮想マシンをバックアップおよびリストアするための NetBackup コマンド
- Hyper-V に VM をリストアするための nbrestorevm の例
SCVMM を導入した NetBackup for Hyper-V の注意事項
SCVMM を導入した NetBackup for Hyper-V については次の点に注意してください。
SCVMM 2012 R2 以降が必要です。
サポートされる SCVMM のバージョンについては、次の場所にある NetBackup ソフトウェア互換性リストの該当するバージョンを参照してください。
SCVMM サーバーと各 Hyper-V サーバーに NetBackup クライアントソフトウェアがインストールされている必要があります。
NetBackup Hyper-V ポリシー実行時に特定の種類の VM がバックアップリストから除外されます。
削除とマーク付けされる Hyper-V VM。
Hyper-V VM テンプレート。
SCVMM ライブラリサーバー上に格納されている Hyper-V VM。
Hyper-V サーバーに存在しない VM (VMware VM など)。
メモ:
SCVMM では Hyper-V 以外の VM を管理できます。NetBackup for Hyper-V はこのような VM のバックアップを作成しません。たとえば、VMware の VM のバックアップを作成するには、NetBackup for VMware を使います。
[テストクエリー (Test Query)]ダイアログボックスにはこれらの種類の VM が[除外(Excluded)]としてリストされ、除外の理由を示すメッセージも表示されます。([テストクエリー (Test Query)]オプションはポリシーの[クライアント (Clients)]ページで利用可能です。)
個別の Hyper-V ホストまたはクラスタで Hyper-V マネージャを通して適用された変更が SCVMM に反映されるまで、最大で 24 時間かかる場合があります。 この遅延は Microsoft SCVMM の更新サイクルによるものです。 Microsoft 社は、SCVMM 環境では、VM 設定の変更を (個別のホストまたはクラスタの Hyper-V マネージャからではなく) SCVMM を通して行うことを推奨しています。 SCVMM コンソールから行われた変更は、SCVMM ですぐに反映されます。
SCVMM 環境では、VM GUID は VM ID として参照されます。
注意:
SCVMM 環境に同じ VM ID を持つ複数の VM が存在する場合、各 SCVMM 更新サイクルではそれらの VM のいずれか 1 つのみが報告されます。 同じ VM ID を持つその他の VM は表示されません。 NetBackup ポリシーでは現在報告されている、または表示されている VM のみをバックアップできます。 同じ VM ID を持つその他の VM は表示されず、バックアップされません。
NetBackup ですべての VM を確実に検出してバックアップするには、SCVMM 環境での VM ID の重複を避ける必要があります。
SCVMM 環境の VM をバックアップするには、VM を自動的に選択するための問い合わせ(Hyper-V インテリジェントポリシー)を NetBackup ポリシーで使う必要があります。 ローカライズされた値(非英語)が問い合わせに含まれる場合は、ポリシーで VM の選択とバックアップを実行できない場合があります。
ローカライズされた SCVMM 環境の VM をバックアップする問い合わせの作成を参照してください。